人気漫画『満州アヘンスクワッド』の圧倒的な画力で知られる作画担当、鹿子(しかこ)先生の訃報が報じられました。
37歳という若さでの旅立ちに、SNS上では驚きと悲しみの声が溢れています。
「なぜ亡くなってしまったのか?」「連載はどうなるのか?」
本記事では、公式発表に基づき、鹿子先生の死因となった病気、これまでの闘病の経緯、そして「物語を完結させてほしい」という先生の最期の願いについて事実を整理します。
何が起きたのか(公式発表まとめ)
2025年12月22日、講談社「ヤングマガジン」編集部および作品公式X(旧Twitter)より、以下の通り発表がありました。
- 逝去日:2025年11月8日
- 発表日:2025年12月22日(四十九日等の法要を終えてからの発表と思われます)
- 享年:37歳
- 死因:脈絡膜悪性黒色腫(みゃくらくまくあくせいこくしょくしゅ)
- 葬儀:親族・関係者のみで執り行われたとのこと。
「もう鹿子先生の描く世界を見られない」頭にあるのはずっとその悲しみです。(中略)毎週ネームと原稿で語り合っていた大切なパートナーを失ったつらさは、言葉では表現出来ません。
※原作:門馬司氏のコメントより引用
死因:「脈絡膜悪性黒色腫」とは?闘病の経緯
鹿子先生の命を奪ったのは、目(眼球)にできる希少がんの一種でした。
病気の詳細
「脈絡膜悪性黒色腫」は、眼球内の色素細胞ががん化する病気です。初期症状としては、視野の欠損や歪みなどが現れることがあります。
非常に稀な病気ですが、進行すると肝臓など他の臓器へ転移するリスクが高いとされています。
発覚からこれまでの時系列
鹿子先生は、以前から目の不調を訴え、読者にも報告していました。
- 2023年10月:
「右目の視野に欠損・歪み等の症状が出ている」として、治療のため休載を発表。 - 2023年夏頃:
病院での検査により、病名が「脈絡膜悪性黒色腫」であると診断される。 - 2025年10月:
SNS等で「他臓器への転移が確認された」と報告。連載を不定期更新に切り替え、治療に専念する姿勢を見せていた。 - 2025年11月8日:
懸命な治療の末、息を引き取る。
漫画家にとって命とも言える「目」を患いながらも、最期まで筆を折ろうとしなかった執念が伝わってきます。
鹿子(しかこ)先生とは何者だったのか?
『満州アヘンスクワッド』の、あの泥臭くも美しい、迫力ある絵を描いていたのはどのような人物だったのでしょうか。
- 出身・経歴:岩手県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。
- 師匠:あの大ヒット漫画『キングダム』の原泰久先生の元で約5年間アシスタントを務めていました。
- 画風のルーツ:
大学で「彫刻」を学んでいた経歴が、あの立体的で骨太なデッサン力に影響を与えていたと言われています。 - 過去の名義:
以前は「箱石達(はこいし たつ)」名義で『フルドラム』などを連載していましたが、『満州アヘンスクワッド』より現在の「鹿子」名義で活動していました。
今後の連載はどうなる?「絶筆」回避へ
ファンにとって気がかりなのは、「物語は未完のまま終わってしまうのか」という点です。
これについては、編集部より「連載継続」の方針が明確に示されています。
鹿子先生の遺志
発表によると、鹿子先生は生前、編集部に以下の言葉を遺していました。
「自分の身に何かあった場合は、代筆の方を立てて物語を完結させてほしい」
この強い遺志を受け、ヤングマガジン編集部と原作者の門馬司氏は、新たな作画スタッフ(代筆)を立てて、最終回まで描き切ることを決定しました。
具体的な再開時期などは今後発表される予定ですが、作品は「未完」で終わることなく、先生が描きたかった結末へと進んでいくことになります。
まとめ
37歳という若さ、そしてこれからさらに脂が乗っていく時期での逝去は、漫画界にとってあまりに大きな損失です。
しかし、その魂は作品の中に残り、遺志を継ぐ人々によって物語は紡がれていきます。
『満州アヘンスクワッド』を手に取った際は、命を削って描かれた一コマ一コマを、ぜひ噛み締めて読んでみてください。
鹿子先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


