かつて「バレーボール界のゴクミ」と呼ばれ、華麗なプレーで日本中を魅了した斎藤真由美。
引退後、彼女はどのような道を歩んでいるのでしょうか。現在、斎藤は群馬グリーンウイングスの監督として新たな挑戦を続けています。
「全員バレー」という独自の指導哲学を掲げ、チーム全体の底上げを図る斎藤。2024年から始まる新リーグ「S-Vリーグ」への参戦を控え、さらなる飛躍を目指しています。
本記事では、斎藤真由美の現在の活動の詳細に迫ります。
斎藤真由美の現在は「群馬グリーンウイングスの監督」
斎藤真由美は2022年6月、群馬グリーンウイングス(当時は群馬銀行グリーンウイングス)の監督に就任しました。
就任時のコメントで斎藤は、「V1リーグへの昇格に挑戦し、さらなる頂点を目指す」という強い決意を示しています。
現在、3シーズン目を迎えた斎藤監督のもと、チームは着実に成長を遂げています。2024-25年シーズンのスローガンは「BREAK THROUGH」に決定し、さらなる飛躍を目指しています。
斎藤真由美の指導哲学「全員バレー」を実践中!
斎藤監督が一貫して掲げているのが「全員バレー」という独自の指導哲学です。これは単なるスローガンではなく、文字通り全選手をコートに立たせる戦略です。
レギュラーを固定せず、対戦相手や選手の状態に応じて柔軟に起用するこのスタイルは、選手たちに高い意識と準備を要求します。「誰がいなくなっても補い合えるチーム力が大切」と斎藤は語り、チーム全体の底上げを図っています。
この戦略により、選手間に健全な競争意識が生まれ、チームの一体感も醸成されています。
群馬グリーンウイングスは新リーグ「S-Vリーグ」へ挑戦!
チーム運営を群馬銀行から一般社団法人グリーンウイングスGUNMAに移管し、プロスポーツクラブとしての新たな挑戦が始まりました。
2024-25シーズンから始まる新リーグ「S-Vリーグ」は、日本のバレーボール界に大きな変革をもたらします。この新リーグは、2030年までに世界最高峰のリーグになることを目指しており、将来的な完全プロ化を視野に入れています。
S-Vリーグの「S」には、Strong(強く)、Spread(広く)、Social(社会)などの意味が込められています。参加チームには厳格な基準が設けられ、ユースチームの保有、5000人以上収容可能なホームアリーナの確保、年間売上高6億円以上(2026年以降)などが求められます。
女子は14チームでスタートし、群馬グリーンウイングスもその一角を占めています。斎藤監督は新リーグ参入に向けて、「レベルが上がるのでとても大変。なにより勝ち続けられるチーム力をつけることが大切」と語っています。
元選手としての経験を活かした指導が人気
10代でスター選手となり、怪我や事故を乗り越えて復活を果たした斎藤。その波乱万丈の経験は、現在の指導に大きく活かされています。
「怒ると叱るは全然違う」と語る斎藤は、選手たちを単に叱責するのではなく、成長を促す指導を心がけています。
また、「言葉で傷つけられたこともあるし、言葉に救われたこともある」という経験から、選手たちへの言葉がけにも細心の注意を払っています。
メディア出演にも積極的に出演中!
指導者としての活動だけでなく、斎藤はメディアにも積極的に登場しています。
山形放送のラジオ番組「グッとモーニン!!」では週1回パーソナリティを務め、バレーボール中継の解説者としても活躍しています。
また、天童市教育委員や日本バレーボール協会のコンプライアンス委員を務めるなど、バレーボール界全体の発展にも貢献しています。
まとめ:斎藤真由美が描く未来のバレーボール界
斎藤真由美が目指すのは、単に強いチームを作ることだけではありません。「仲間と思いあって支えあって助け合って、地域に愛されるチームづくり」を理想として掲げています。
プロ化が進むバレーボール界において、斎藤は選手たちに「がんばった分だけ評価され、自分も輝いて、人にあこがられる職業」としてのやりがいを感じてほしいと語ります。
現役時代のスター性と、指導者としての深い洞察力を併せ持つ斎藤真由美。彼女の存在は、新時代を迎えるバレーボール界にとって、大きな光明となっているのです。
斎藤真由美さんの記事は以下のものがあります。