パリオリンピックの日本代表に選出された大畑歩夢選手。若くして頭角を現した彼の才能は、高校時代から開花していました。
佐賀県の北陵高等学校に通いながら、サガン鳥栖U-18で腕を磨いた大畑選手。
どのような高校生活を送り、どのようにしてプロへの道を歩み始めたのか。ポジション変更という転機や、高校3年生でのプロチーム2種登録など、大畑選手の高校時代は興味深いエピソードに満ちています。
サッカー選手としての成長と、学業との両立に挑んだ大畑選手の高校時代に迫ります。
大畑歩夢選手の出身高校は北陵高等学校
大畑歩夢選手の出身高校は、佐賀県佐賀市にある私立北陵高等学校です。同校は以下の特徴を持っています。
大畑選手がどの学科に所属していたかは明らかになっていませんが、高校生活と並行してサッカーに打ち込んでいたことが分かっています。
北陵高校時代はサッカー部には所属していない!
大畑選手は高校の部活動ではなく、サガン鳥栖U-18に所属してサッカーを続けていました。サガン鳥栖U-18は、プロチームであるサガン鳥栖の育成組織の一つです。
サガン鳥栖U-18では、以下のような環境で選手育成が行われています。
- 大和寮で生活しながら、学業とサッカーの両立
- 栄養バランスを考えた食事の提供
- 一貫した育成システムによる指導
この環境で大畑選手は日々成長を遂げ、プロサッカー選手への道を着実に歩んでいきました。
高校時代の大畑選手の活躍
大畑選手の高校時代の主な実績は以下の通りです。
- 高校1年生時:高円宮杯U-18サッカーリーグ2017プリンスリーグ九州で優勝
- 高校3年生時:日本クラブユース選手権U-18で準優勝
- 2019年8月(高校3年生):サガン鳥栖トップチームの2種登録選手に
特筆すべきは、高校3年生でプロチームの2種登録選手になったことです。これは、大畑選手の実力が高校生の段階で既にプロレベルに達していたことを示しています。
ポジション変更が転機に
大畑選手は当初、ボランチ(守備的中盤)のポジションでプレーしていました。
しかし、高校1年生の時にサガン鳥栖U-18の金明輝監督の判断で、左サイドバックへのポジション変更が行われました。
この変更について大畑選手は以下のように語っています。
「最初はボランチのほうが良かったんですけど、やっていくうちにSBも楽しいなってなりました。それがきっかけです。」
この決断が、大畑選手の才能を開花させる大きな転機となりました。
高校卒業後の進路は?
大畑選手は高校卒業後、大学への進学ではなくプロサッカー選手の道を選択しました。この決断は、彼の実力と将来性が高く評価された結果といえるでしょう。
2020年1月、高校卒業直前にサガン鳥栖U-18を退団し、正式にサガン鳥栖トップチームの選手となりました。同年8月5日のルヴァンカップ・グループステージ第2節の横浜FC戦でプロデビューを果たし、その3日後の8月8日には鹿島アントラーズ戦でJリーグデビューも経験しています。
大畑選手のプロ1年目となる2020年シーズン、サガン鳥栖はJ1リーグで13位という結果でしたが、翌2021年シーズンには7位まで順位を上げています。この躍進には大畑選手の活躍も大きく貢献しており、若手ながらチームに欠かせない存在となっていきました。
まとめ
大畑歩夢選手の出身高校は佐賀県の北陵高等学校でした。高校時代はサガン鳥栖U-18に所属し、プロサッカー選手を目指して日々努力を重ねていました。ポジション変更を経験しながらも着実に実力をつけ、高校3年生でプロチームの2種登録選手になるなど、早くからその才能を開花させていました。
大畑選手の高校時代の経験と努力が、現在の活躍につながっていると言えるでしょう。パリオリンピックでの更なる飛躍が期待される大畑選手の今後の活躍に、注目が集まります。
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