2024年6月2日、インドネシアの北マルク州にあるイブ山が噴火し、噴煙は7キロ上空にまで達しました。本記事では、イブ山の場所、現地の状況、過去の噴火について詳しく解説します。また、防災対策グッズについてもご紹介します。
インドネシアのイブ山噴火場所について
イブ山の場所とその地理的特徴、現在の状況について詳しく見ていきましょう。
インドネシアのイブ山の所在地は?
イブ山(Mount Ibu)は、インドネシアの北マルク州ハルマヘラ島の北西部に位置しています。ハルマヘラ島はマルク諸島の一部であり、行政上は西ハルマヘラ県に属します。このハルマヘラ島は、Googleマップで言うと以下の位置になります。
イブ山(Mount Ibu)の座標は以下の通りです。
イブ山周辺の地理と気候
イブ山周辺の地理的特徴や気候について説明します。ハルマヘラ島はインドネシアの東部に位置し、熱帯気候であるため、年間を通じて高温多湿の気候が特徴です。島の地形は山がちで、豊かな森林が広がっています。特に雨季には降水量が増加し、河川の氾濫や土砂崩れのリスクが高まります。
現地ニュースによる現在の避難状況と現地の様子
2024年6月2日のイブ山の噴火により、周辺住民は火口開口部に向けて半径4キロと範囲内7キロ以内に移動しないように要請されました。
現地の観測データによると、噴火は午後12時45分に始まり、6分13秒にわたり続きました。噴火によって7キロ上空にまで噴煙が立ち上り、近隣地域には火山灰が降り積もりました。
イブ山は5月にも噴火しており、現地ニュースでは5月29日にイブ山の噴火による避難者は2011人と報告されるという記事が出ています。そのため、恐らくですが今回の6月2日の噴火の際は既に避難済みの方々多くいたと推測されます。
現地ニュース①:イブ山の噴火で高さ7キロメートルの火山灰が降った(インドネシア語)
現地ニュース②:イブ山では毎月2万7千回の地震が発生する(インドネシア語)
現地ニュース③:5月29日の記事でイブ山の噴火によりハルマヘラ島住民2,011人が避難(インドネシア語)
イブ山は活発に活動し先月にも噴火
イブ山はインドネシアで最も活発な火山の一つであり、過去にも多数の噴火を記録しています。2024年5月には大規模な噴火が発生し、噴煙が最大6,000メートルに達しました。この際、27,371回の地震が記録され、その後も火山活動は続いています。
2024年5月16日以降、イブ山の活動は最も高い警戒レベルに引き上げられ、多くの住民が避難を余儀なくされました。2,011人が避難し、現地では緊急支援活動が行われました。噴火による火山灰の影響で、呼吸器系の健康被害が報告され、医療支援が強化されました。
インドネシアは他の火山も活発に活動中
ここ最近、インドネシアで噴火というニュースがそこそこの頻度で見ますね。これは同じ火山が噴火した訳ではなく、インドネシアの複数の火山が活発になって噴火しているためです。
例えば4月と5月にはルアン(ルアング)山が噴火とニュースになりましたが、この山もインドネシアにあります。また、去年12月にはインドネシアのマラピ山が噴火しています。
これほどインドネシアで噴火が多いのは、世界でも火山が多い国で130を超えると言われ世界第三位となっているからです。
ルアン山については別の記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらもご参照ください。
災害に備える防災グッズのおすすめ
日本も災害が多い国ですから、せめて防災グッズを普段から準備しておきましょう。この記事を書いている早朝にも、石川県で震度5強の地震がありました。
こうした災害は突然発生することが多く、普段から防災グッズを準備し迅速な非難をすることで助かる可能性が高くなります。
そのため、以下のような緊急避難用品を事前に準備しておくことが重要です。なお、今回は噴火を扱いましたが、噴火で起きる火山灰は普通の不織布マスクでは防げません。下で紹介したような防塵マスクを使用してください。