ニュースで「子持ち様」の問題が取り上げられるようになりました。
これは子育て中の方が頻繁に休むため、そのしわ寄せが来てしまう独身の方々からの不公平感を訴える声がきっかけ。
調べてみると、「うざい」という不快感や怒りを表明する方もSNSでいました
これらの現象について専門家が理由を説明しているのですが、反応をチェックすると一点だけ注目さたために、勘違いされて伝わっていると感じます。
この記事では、子持ち様という問題がなぜ起きているのか深堀していきます。
子持ち様とは?いつから言われるようになった?
調べてみたところ、実は2021年の段階でSNSで子持ち様という言葉を使うつぶやきはありました。
これは、友人の結婚式のために明日に有休を取る予定だったにも関わらず、子育て中の同僚が子供の看護で休むことになったため有休がなくなってしまった方のつぶやき。
この不満を、子持ち様というキーワードで表現していました。
確かに同じ様な状況でしたら、前々から友人の結婚式の計画を立てていたでしょうに、丸々つぶれてしまうのは腹正しいですね。
そこからじわじわと「子持ち様」というキーワードが広まり、この問題についてSNSで話題になってきました。
2024年ついには、Yahooニュースなどにも取り上げられるほどトレンドになりました。
子持ち様に対するみんなの意見はどのようなもの?
SNSを見ると、ほとんどは子育てに理解を示す意見でした。
そもそも子育て中の方が子供が原因で休むのは当然あるし、独身でも病気で休むことがあるから助け合わないといけない。
こういった意見が多く、そもそも子持ち様という問題が起きてくるのがおかしいというのが大半ですね。
子育ては普通のことですし、子供が病気になって休むというのは理解できますからね。
一方、自身も子育て中の人から仕事を散々押し付けられた人もいて、気持ちはわかるという意見もありました。
子持ち様問題に対する専門家の意見は?
専門家が書いた記事を分析すると、子持ち様問題は以下の3つのことが原因と論じされています。
- SNSの発達により薄々思っていたことが共有され拡散されるようになった
- 子育てをしたことがない大人が増えた
- 企業内で未婚の人に負担が偏る仕組みができている
このうち、SNSを見ると2の「子育てをしたことがない大人が増えた」が特に拡散されており、不快感を持つ方もいらっしゃいました。
ただ、専門家の意見を詳しくチェックしてみると、3番目の企業内で未婚の人に負担が掛かる仕組みができてしまっている点が一番の問題とされています。
もともと昭和の時代は男性は働き、女性は家で子育てをするのが一般的でした。これなら、家に女性がいつもいるため、働いている男性は子供のことで休むというのは滅多にありません。
しかし、令和の現在は女性は出産した後も社会復帰し、仕事をしていくケースが増えています。このため、子育ての負担が外部に押し寄せることとなり、子持ち様が問題になるのもここが大きな原因です。
体力のある大企業ならともかく、一般的な中小企業だと代替要員の確保が難しく負担が独身者に押し寄せてしまっています。
そのため、専門家は「子持ち様の批判は社会構造の変化によって出てきた新たな課題」だと論じています。
まとめ:子持ち様問題は新しい社会構造の変化
令和の現在は、女性が出産後も社会進出することは普通です。
それに伴い従来の子育てが変わったため、今後も子持ち様問題は起きていくでしょう。
個人的には自分自身でいっぱいなため、子育てしている方々は尊敬できる存在です。
ただ、中小企業で人数も少ないのに休まれることで、かなりの負担がこちらに来てしまうという状況でしたらイライラするのも仕方ないかなとも思います。
この点については、会社側が人員を増やすとかなんとか手を打たないといけません。
今後も続くからこそ、社会全体で考えていかないといけない問題ですね。