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KFC西八王子店が火災で「クリスマス予約分を全額返金」のなぜ 他店舗からの振替配送はできなかったのか?

2025年12月24日、クリスマスイブ。多くの家庭が楽しみにしていたケンタッキーフライドチキン(KFC)のパーティバーレルが、突然のトラブルにより届かないという事態が発生しています。

東京都八王子市の「KFC西八王子店」で発生した火災の影響で、書き入れ時である24日・25日の営業が不可能となり、予約分がすべて「キャンセル・返金」の対応となったのです。

ネット上では「仕方ない」という同情の声と、「今から他を探すのは無理」という悲鳴が上がっています。なぜ近隣店舗からの救済(振替)ができなかったのか、その理由と経緯を整理します。

何が起きたのか(時系列まとめ)

報道およびSNS上の報告を総合した時系列は以下の通りです。

なぜ「他店舗からの配送・振替」はできなかったのか?

利用者からすれば「近くの八王子駅前店や高尾店で作って持ってきてほしい」と思うのが自然ですが、KFC特有の調理システムとクリスマスの特殊事情により、それは物理的に不可能でした。

1. 調理機材(圧力釜)の限界

KFCのオリジナルチキンは、専用の「圧力フライヤー」を使って高温高圧で調理します。1回に揚げられる本数と時間(約15分)が決まっており、一般的な唐揚げのように大量の油でどんどん揚げるということができません。
各店舗のキッチンは、その店の「最大調理能力」に合わせて設計されており、クリスマス期間は全店舗がその能力の100%(フル稼働)で予約を受けています。

2. 近隣店舗も「キャパシティオーバー」

日本KFCのコメントによると、「他店舗でも予約が集中しているため、振替対応が困難」とのことです。
近隣店舗も数ヶ月前から予約を受け付けており、既に冷蔵庫の保管スペースからフライヤーのスケジュールまで分刻みで埋まっています。そこに西八王子店の数百件(推定)の予約分を上乗せすることは、物理的に不可能なのです。

3. 安全と品質の確保

無理に他店舗で増産しようとすれば、生焼けや品質低下、あるいは過重労働による新たな事故(火災や怪我)を招くリスクがあります。
「提供なし」は苦渋の決断ですが、企業の危機管理としては「全額返金して謝罪する」以外に選択肢がなかったと言えます。

世間の反応・公式声明

SNS上では、当事者やニュースを見た人々から様々な反応が寄せられています。

日本KFCホールディングスのコメント(報道要約)
「火災発生後に他店舗からの振替対応を進めたが、24日・25日は困難な状況。やむを得ず該当のお客さまには返金での対応とさせていただいております。ご期待に沿えず誠に申し訳ございません」

ネット上の声

まとめ

KFC西八王子店の予約キャンセル騒動は、「専用調理器具の生産能力に上限がある」というKFCの特性と、「一年で最も需要が集中する日」という不運が重なった結果でした。

楽しみにしていたクリスマスチキンが消えてしまったことは残念ですが、もし今日、街でチキンを買う予定のある方は、現場のスタッフや代替案として選んだ他のお店の店員さんにも、少しだけ優しく接してあげてください。

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