「あ!またカメムシ!」…今年もそろそろ、そんな声が聞こえてくる季節ですね。でも、ワンちゃんや猫ちゃんがいるお家だと、「殺虫剤を使うのはちょっと…」って、ためらっちゃいませんか? あの独特のニオイも嫌だけど、大切な家族であるペットに何かあったら…と考えると、心配になりますよね。
この記事では、そんなペットを愛するあなたのために、カメムシの悩みを解決しつつ、ペットにも優しい安全な対策 を、心理学を学んだ私の視点も交えながら、分かりやすくご紹介します。
これを読めば、もうカメムシ対策で悩まない! 大切な家族(ペット)と一緒に、安心して快適な毎日を過ごすためのヒントがきっと見つかりますよ。
カメムシ対策、ペットがいるとなぜ悩むの?飼い主さんの不安
カメムシ対策グッズってたくさんあるけれど、ペットがいると「これ、使って大丈夫かな?」って不安になりますよね。まずは、その不安の元になっているかもしれない、殺虫剤やカメムシ自体がペットに与える影響について、ちょっと知っておきましょう。
一般的な殺虫剤、ペットへの影響は?
まず気になるのが、シューッてするタイプの殺虫剤。便利だけど、ペットへの影響はどうなんでしょう?
多くの殺虫剤に含まれている「ピレスロイド系」という成分。これは虫にはよく効くんですが、特に猫ちゃんにとっては注意が必要なんです。猫ちゃんは、このピレスロイドをうまく体の外に出すのが苦手で、たくさん吸い込んだり舐めたりすると、震えや嘔吐などの中毒症状を起こす可能性があるんですね。ちょっと怖いですよね…。
ワンちゃんの場合は猫ちゃんよりは比較的安全とされていますが、それでも高濃度だったり、大量に吸い込んだりするのは避けた方が安心です。使うときは、ペットを別の部屋に移して、終わったらしっかり換気する、といった配慮が大切ですね。
カメムシ自体がペットに与えるリスクってある?(誤飲など)
じゃあ、カメムシそのものに毒はあるの?というと、基本的には「ない」とされています。ほっと一安心…と思いきや、油断は禁物。
もしペットがカメムシをパクッと食べちゃったら…? 小さな体にとっては異物ですし、消化不良で吐いたり下痢をしたりする可能性はあります。あと、カメムシが出すあの臭い液体が口の中を刺激しちゃうことも考えられますね。
もし「食べちゃったかも!」と思ったら、無理に吐かせようとせず、すぐに獣医さんに相談するのが一番です。
もう悩みたくない!ペットに優しいカメムシ【予防策】
イヤ~なカメムシ、できれば家の中には入ってきてほしくない! ここからは、ペットがいても安心してできる予防策を見ていきましょう。大切なのは「寄せ付けない」環境づくりです。
天然成分でカメムシを遠ざける!ハーブ活用術(ミント・ローズマリー等)
実はカメムシって、特定のハーブの香りが苦手なんだとか。化学的なものを使わずに、自然の力でカメムシを遠ざけられたら嬉しいですよね。
よく聞くのはミントやハッカ油。特にハッカ油を水で薄めてスプレーボトルに入れ、網戸や窓の周りにシュシュッとしておくのは、手軽で試しやすい方法です。スーッとする清涼感のある香りは、人間にとっては心地よいものですが、カメムシにとっては「ちょっと遠慮したい…」香りなのかもしれませんね。ローズマリーなんかも良い、なんて話も聞きます。
ただし、効果は環境によって変わることもあるので、「絶対に効く!」とは言い切れないのが正直なところ。でも、試してみる価値はありそうですよね!
特に猫がいる家庭で注意すべきハーブは?
ここで一つ、とっても大切な注意点があります。ハーブの中には、猫ちゃんにとって有害なものがあるんです!
たとえば、ミントの中でも「ペニーロイヤルミント」は猫ちゃんには毒性が強いとされています。よく使われるハッカ油も、高濃度だったり、猫ちゃんが直接舐めてしまったりするのは危険です。
ハーブを使うときは、種類をしっかり確認して、猫ちゃんが直接触れたり舐めたりしない場所に置く、スプレーする時も猫ちゃんがいない場所で行うなど、細心の注意を払ってくださいね。安全第一でいきましょう!
カメムシを寄せ付けない環境づくり(網戸チェック、隙間対策、掃除)
カメムシって、本当に小さな隙間から入ってくるんですよね。まるで忍者みたい! だから、お家の隙間をチェックして、カメムシの侵入ルートを塞いじゃいましょう。
- 網戸のチェック: 破れていたり、ゴムが劣化して隙間ができていませんか?目の細かい網戸に張り替えたり、網戸用のフィルターをつけたりするのも効果的です。
- 換気口: ここも意外な侵入経路。専用のフィルターやネットを取り付けましょう。
- ドアや窓の隙間: 古いお家だと特に隙間ができやすいかも。ホームセンターなどで売っている隙間テープを貼って、密閉性を高めるのがおすすめです。
あと、お家の周りの掃除も大切。落ち葉や雑草はカメムシの隠れ家になりやすいので、こまめに取り除いて、カメムシが住みにくい環境を作ってあげましょう。
ベランダや庭でできる予防策(植物選び、こまめな手入れ)
ベランダやお庭があるお家なら、ここもカメムシ対策のポイント。
カメムシが好む植物(たとえば豆科の植物など)を減らして、代わりにミントなどの忌避効果が期待できるハーブを植えてみるのも良いかもしれません(ただし、猫ちゃんへの配慮は忘れずに!)。
そして、カメムシは光に集まる習性があるので、夜の照明を少し工夫するのも手。光量を抑えたり、虫が集まりにくいとされる黄色い光のライトに変えたりするのも、試してみる価値がありそうです。
もし侵入されたら?ペットがいても安心なカメムシ【駆除方法】
どんなに予防しても、うっかりカメムシが家の中に入ってきちゃうこと、ありますよね…。そんな時でも慌てない! ペットがいても安全にできる駆除方法を知っておきましょう。
手を使わず安全に!物理的な捕獲テクニック(ペットボトル、ガムテープ等)
カメムシを駆除するときの一番の悩みは、やっぱりあの「臭い」。刺激を与えずに、そーっと捕獲するのがポイントです。
- ペットボトル捕獲器: 空のペットボトルの上部を切り取って逆さにはめ込み、中に少し水と食器用洗剤を入れるだけ。カメムシにそっと近づけて、ポトリと中に落とせば完了! 臭いも広がりにくく、ペットにも安全です。
- ガムテープ捕獲: ガムテープの粘着面を外側にして輪っかを作り、カメムシにペタッ。そのままテープを折りたたんで捨てればOK。これも簡単で、カメムシを刺激しにくい方法です。
どちらも、カメムシに直接触れずに済むのが嬉しいですね。
市販品を選ぶなら?ペットへの安全性が高い駆除・忌避グッズの選び方
「やっぱり手軽な市販品を使いたい!」という場合もありますよね。最近は、ペットへの安全性を考えて作られた商品も増えています。
たとえば、凍らせて動きを止めるタイプのスプレー。これは殺虫成分を使っていないので、ペットがいるお部屋でも比較的安心して使えます。また、天然成分(ハッカ油など)を使った忌避スプレーも選択肢の一つ。
ただし、どんな商品でも「ペットに100%安全」とは言い切れません。必ず成分表示や注意書きをよく読んで、ペットが直接スプレーを吸い込んだり、かかった場所を舐めたりしないように、使用方法を守ることが大切です。
【要注意】絶対にやってはいけないNG駆除法(ペットがいる場合)
良かれと思ってやったことが、実は逆効果だったり、ペットに危険だったりすることも…。以下の方法は避けましょう。
安全な方法で、スマートに対処しましょうね。
みんなはどうしてる?ペット飼育者のカメムシ対策体験談
他のペットを飼っている人は、どんな風にカメムシ対策をしているんでしょうか? ちょっと覗いてみましょう。
成功例:我が家で効果があった安全対策
SNSなどを見ていると、「やっぱりハッカ油スプレーが手軽で良い!」「網戸の隙間を徹底的に塞いだら、かなり入ってこなくなった!」「ペットボトル捕獲器、思ったより使える!」なんて声が見られます。
地道な予防策や、手作りの工夫が功を奏しているケースが多いみたいですね。
失敗談:これはペットに良くなかった…
一方で、「良かれと思って使ったアロマスプレーを猫が嫌がった…」「安全だと思ってたけど、やっぱり殺虫剤を使った後はペットの様子が少し変だった気がする…」といった声も。
ペットの種類や個体差によっても、合う・合わないがあるようです。情報を鵜呑みにせず、自分のペットの様子をよく観察することが大切ですね。
まとめ:大切な家族(ペット)と安心して暮らすためのカメムシ対策
カメムシは本当に厄介な存在ですが、ペットがいるからといって、対策を諦める必要はありません。
大切なのは、ペットへの影響を第一に考えて、安全な方法を選ぶこと。天然成分を活用したり、物理的な方法で対処したり、侵入経路を塞いだりと、できることはたくさんあります。
今回ご紹介した情報が、あなたとあなたの大切な家族であるペットが、カメムシのストレスから少しでも解放されて、安心して快適に暮らすための一助となれば、とても嬉しいです。完璧を目指さなくても大丈夫。できることから、少しずつ試してみてくださいね。
📌 水野 恵理|心理学専攻 / フリーライター 大学で心理学を学び、現在はフリーライターとして活動中。人の心や行動に関心があり、日常の出来事を心理学的な視点から読み解く記事や、読者の心に寄り添う温かい文章を得意とする。


