こんにちは、ライターの水野恵理です。
先日、京都の名門・ノートルダム女子大学が2026年度以降の学生募集を停止するというニュースが流れましたね。「ダム女」として親しまれていた大学だけに、驚いた方も多いのではないでしょうか?
ニュースを見て、「あら、寂しいわね…」と感じると同時に、「うちの子の大学選び、どうなるんだろう?」「女子大って、これからどうなっていくの?」なんて、ふと娘さんの将来が気になったママもいらっしゃるかもしれません。
「少子化だから仕方ないのかな…?」と思いつつも、それだけじゃないような気もしますよね。
この記事では、
- なぜ今、女子大が選ばれにくくなっているの?(少子化以外の理由も?)
- ぶっちゃけ、女子大のメリット・デメリットって何?
- これからの時代、娘の大学選びで本当に大切なことって?
といった、ママたちが抱える疑問やモヤモヤに、優しく寄り添いながらお答えしていきます。
難しい話はちょっと苦手…という方も大丈夫。データも交えつつ、私たち母親目線で、分かりやすく一緒に考えていきましょう。この記事が、あなたと娘さんの大切な未来について、親子で話すきっかけになれば嬉しいです。
ショック!「ダム女」まで…なぜ今、女子大が減っているの?
ニュースを聞いて、「あのダム女まで?!」って、正直びっくりしましたよね。関西では「お嬢様学校」としても有名でしたし…。でも、実はノートルダム女子大学だけじゃなく、全国的に女子大を取り巻く環境は大きく変わってきているみたいなんです。まずは、その背景を少し見ていきましょうか。
まずは基本から:データで見る「女子大離れ」の現実
ちょっと数字の話になりますが、文部科学省の調査を見ると、日本の女子大学の数や、そこで学ぶ学生さんの数は、残念ながら少しずつ減ってきているんです。
女子学生さん自体は増えていて、大学で学ぶ女性の割合は過去最高になっているのに、女子「大学」は減っている…。なんだか、ちょっと寂しい気もしますよね。これは、女子大が選択肢として選ばれにくくなっている、ということなのかもしれません。
「少子化だから仕方ない」だけじゃない?見過ごせない3つの理由
もちろん、一番大きな理由として挙げられるのは「少子化」です。18歳人口そのものが減っているので、どの大学も学生さんを集めるのは大変になっています。
でも、それだけじゃないみたいなんです。女子大が減っている背景には、大きく分けて3つの理由がありそうです。
- 「共学」が当たり前の時代に? : 今は、男女一緒に学ぶのが当たり前、という考え方が主流ですよね。「いろんな人と関わりたい」「社会に出る準備として、共学の方がいいのでは?」と考える学生さんや親御さんが増えているのかもしれません。京都光華女子大学が共学化を決めたのも、こうした流れが大きいようです。
- 大学経営の難しさ : 特に、小規模な女子大学の場合、財政的に厳しい状況にあることも少なくありません。ノートルダム女子大学も、学生さんを呼び込むための大きな投資が難しかった、と説明しています。新しい学部を作ったり、魅力的な設備を整えたりするのにも、やっぱりお金がかかりますものね…。
- 「女子大ならでは」の魅力が伝わりにくい? : かつて女子大が持っていた「花嫁修業」的なイメージは薄れましたが、代わりに「じゃあ、今の女子大で学ぶメリットって何?」という点が、少し分かりにくくなっているのかもしれません。
時代の流れ、という言葉だけでは片付けられない、それぞれの大学が抱える複雑な事情があるようです。
「お嬢様学校」イメージは、今の時代に合わない?
女子大というと、なんとなく「お嬢様学校」というイメージ、ありませんか? 実際、ノートルダム女子大学も、コメント欄などを見ると「お嬢様が通う大学だったのに…」という声が多く見られました。
「品があって素敵」という良いイメージもある一方で、「ちょっと堅苦しそう」「世間知らずになっちゃうかも?」なんて、少しネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんね。
もちろん、今の女子大は昔のイメージとは違って、キャリア教育に力を入れていたり、活発な学生さんがたくさんいたりするはずです。でも、もしかしたら、その「お嬢様」という昔ながらのイメージが、今の時代の女の子たちの感覚と、少しズレてきている部分もあるのかもしれません。
「お嬢様」って、言葉の響きには憧れもあるけれど、どこか窮屈さを感じてしまう…そんな複雑な気持ち、少しわかるような気もします。
「女子だけの環境」って、ぶっちゃけどう?メリット・デメリットを本音で解説!
じゃあ、実際に「女子だけの環境」で学ぶことには、どんな良い点や気になる点があるんでしょうか? 進路を考える上で、ここはしっかり押さえておきたいですよね。一般的な意見や、SNSで見かけるリアルな声も参考に見ていきましょう。
【メリット編】意外と多い?リーダー経験、専門性…女子大ならではの強みとは
女子大には、実は共学にはない魅力もたくさんあるんです。
【デメリット編】やっぱり不安?就職、多様性…共学と比べて気になる点
一方で、やっぱり気になる点もありますよね。ママとしては、こういう部分も知っておきたいところです。
OGママに聞いた!「女子大で良かったこと・後悔したこと」
SNSなどを見ていると、女子大を卒業した先輩ママたちのリアルな声がたくさん見つかります。いくつか拾ってみると…(※以下はSNS等での意見をまとめたものです)
- 良かった派の声:
- 「一生ものの親友ができた!」
- 「周りに気兼ねなく、のびのびと自分らしく過ごせた」
- 「先生が親身になってくれて、手厚いサポートを受けられた」
- ちょっと後悔?派の声:
- 「やっぱり、男性とのコミュニケーションに慣れるのに時間がかかった…」
- 「サークルとか、インカレじゃないと男性との出会いが少なかった」
- 「もっと多様な価値観に触れたかったかも」
どちらの声も、すごくリアルで考えさせられますね。結局は、その大学の雰囲気や、本人の性格によっても感じ方は大きく変わってくるのかもしれません。
共学だけじゃない!令和の女の子の大学選び、親として考えたいこと
ここまで女子大の現状やメリット・デメリットを見てきましたが、「じゃあ、結局うちの子にはどう考えればいいの?」というところが一番気になりますよね。最後に、令和時代の大学選びについて、私たち親として大切にしたい視点を考えてみましょう。
偏差値やイメージだけじゃない!娘の「個性」を伸ばす大学の見つけ方
高校生たちが大学選びで一番重視しているのは、「学びたいことが学べるか」だそうです。(出典:学研教育総合研究所調査など)
ついつい、偏差値や大学のネームバリューに目が行きがちですが、一番大切なのは、やっぱり「娘さんが心から興味を持って、いきいきと学べる環境かどうか」ですよね。
- 将来、どんな分野に進みたいと考えている?
- 娘さんは、どんなことに夢中になるタイプ?
- どんな雰囲気の場所だと、自分らしくいられそう?
偏差値や「お嬢様学校」といったイメージだけで判断するのではなく、オープンキャンパスに足を運んだり、在学生の話を聞いたりしながら、娘さん自身の「好き」や「やってみたい」気持ちを大切にして、一緒に探していくのが理想かもしれませんね。
学費、就職…現実的な問題も。親子で話し合っておきたいポイント
夢や興味も大切ですが、やっぱり現実的な問題も避けては通れません。特に、学費のことは気になりますよね…。
- 学費はどのくらいかかる?
- 奨学金制度は利用できる?
- 卒業後の就職状況は?
- 自宅から通える?一人暮らしになる?
こうした点も、早い段階から親子でしっかり情報を集めて、話し合っておくことが大切です。特に地方から都市部の大学へ進学する場合などは、学費以外の生活費も大きな負担になります。オープンキャンパスなどに行った際には、学費や奨学金に関する説明会にも積極的に参加して、疑問点をクリアにしておくと安心ですね。
多様性の時代だからこそ、「あえて」女子大を選ぶ意味って?
「これからは多様性の時代だし、やっぱり共学の方がいいのかな…」そう考えるのも自然なことです。でも、ちょっと待ってください。
実は、今の女子大も時代の変化に合わせて進化しているんです。
- 女性リーダーを育てるプログラムに力を入れている
- グローバルな視点を養う留学制度が充実している
- 専門分野を深く掘り下げられる環境がある
- ジェンダーについて深く学べる
(出典:昭和女子大学、日本女子大学などの取り組み例より)
ただ「女子だけ」というだけでなく、女性が社会で活躍するための独自の強みを磨いている大学もたくさんあります。
多様性が大切だからこそ、「あえて」同性の環境でじっくり自分と向き合い、専門性を高めたり、リーダーシップを養ったりしたい、と考える女の子がいても、それはとても素敵な選択だと思うんです。大切なのは、画一的な価値観に流されず、その子にとってベストな環境を見つけてあげることなのかもしれませんね。
【まとめ】「女子大はオワコン」?決めつける前に、親子で話したい大切なこと
今回は、京都ノートルダム女子大のニュースをきっかけに、「女子大って、今どうなってるの?」という疑問について、一緒に考えてきました。
確かに、データを見ると女子大の数は減っていて、少子化や共学志向の高まりなど、厳しい状況にあるのは事実です。メリットもあれば、気になるデメリットも、どちらも存在します。
でも、「だから女子大はもう古い」「意味がない」と、単純に決めつけてしまうのは、少し違うような気がします。
大切なのは、「女子大か、共学か」という二者択一で考えるのではなく、「この子にとって、一番自分らしく輝けて、成長できる場所はどこだろう?」という視点で、それぞれの選択肢を丁寧に見つめることではないでしょうか。
大学選びは、子どもにとっても、親にとっても、大きな決断です。本当に悩みますよね…。この記事を読んで、「なるほど、そういう考え方もあるのか」「うちの子の場合はどうかな?」と、少しでも考えるヒントが見つかっていたら嬉しいです。
ぜひ、この記事をきっかけに、娘さんと「将来どんなことをしたい?」「どんな大学に行ってみたい?」と、ゆっくり話す時間を持ってみてください。
📌 水野 恵理|フリーライター 心理学を学び、人の心や感情の動きに関心を持つ。エンタメやライフスタイルのテーマを中心に、読者の気持ちに寄り添いながら、物事の背景を分かりやすく解説することを目指しています。