「えっ、あのコロッケさんがまた入院?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
実は、人工膝関節の手術後には意外なリスクが潜んでいるんです。
この記事では、人工関節の手術を経験した芸能人や、術後に気をつけたいポイントを分かりやすく解説します。無理な復帰で再入院…なんてことを防ぐために、正しい知識を身につけておきましょう!
人工膝関節の手術を受けた芸能人って誰がいるの?
人工膝関節の手術は、主に高齢者やアスリートなど体を酷使してきた人が対象となります。芸能界でもこの手術を経験した方は意外と多いようです。
コロッケさんもその一人!術後に再入院した理由とは?
今回、話題となったのがものまね芸人のコロッケさん(65歳)。
彼は両膝に人工関節を入れる手術を受け、リハビリを経て退院したものの、公演出演後に患部が悪化し再入院。結局、複数の公演が中止となってしまいました。無理な復帰が原因とされ、関係者やファンへの謝罪コメントも発表しています。
他にも人工関節の手術をした芸能人たち
コロッケさんだけでなく、人工関節の手術を経験した芸能人は他にも。
たとえば、和田アキ子さんは股関節の人工関節手術を受けたことを公表しています。ほかにも、坂東英二さんなど、年齢を重ねた芸能人が健康と向き合いながら仕事を続けているケースもあります。
人工膝関節ってどんな手術?どんな人が受けるの?
「人工関節ってよく聞くけど、実際どんなものなの?」という方のために、基本的な知識を分かりやすく紹介します。
変形性膝関節症ってどんな病気?
変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで炎症や痛みを引き起こす病気。
特に女性や高齢者に多く見られ、歩行や階段の昇降が辛くなることも。保存療法(リハビリや注射など)で改善しない場合、人工関節の手術が検討されます。
人工関節の仕組みと手術の流れ
人工膝関節手術では、傷んだ膝の関節部分を人工のパーツに置き換えます。
手術時間は1〜2時間ほどで、通常は2週間〜1ヶ月の入院が必要。
術後は翌日からリハビリが始まり、筋力トレーニングや歩行練習を段階的に進めていきます。
コロッケさんの再入院はなぜ起きた?人工関節のリスクとは?
人工膝関節の手術は多くの人が受けている一般的な治療法ですが、だからといってリスクがゼロというわけではありません。
炎症・感染・無理な運動が引き起こす再入院リスク
手術後に注意しなければいけないのが「感染」と「炎症」。
とくに人工関節は体内に異物を入れるため、細菌感染を起こすと深刻な状態に発展することもあります。加えて、手術した部位に無理な負荷をかけることで炎症が再発し、再入院が必要になるケースも。
たとえば今回のコロッケさんのように、退院後すぐに舞台へ立ったことで膝に炎症が起きたという報道もありました。
本人も「無理をしてしまった」とコメントしており、術後のケアがいかに大切かが分かります。
リハビリと安静期間の重要性
実は、人工関節の手術では術後すぐからリハビリが始まります。
・膝の曲げ伸ばし訓練(関節可動域訓練)
・筋力強化(特に太ももの前の筋肉)
・歩行訓練(杖や歩行器を使いながら段階的に)
こうしたリハビリをきちんとこなしながら、しばらくは無理な動きや長時間の立ち仕事を避けることが回復への近道。
リハビリ中の体はまだ完全に元どおりではなく、焦って動くことで逆に回復を遅らせてしまうこともあるんです。
無理は禁物!術後の回復にはどんなことに気をつけるべき?
芸能人であっても、体は誰しも同じ。回復のペースは人それぞれですが、共通して大事なことがあります。
医師や理学療法士の指導を守ることがカギ
「もう歩けるから大丈夫」と自己判断してしまうのは危険です。
医師や理学療法士は、一人ひとりの状態に合わせたリハビリのペースや注意点を丁寧に指導してくれます。それを無視して勝手な判断をしてしまうと、炎症が悪化したり、関節の状態が後戻りしてしまうことも。
たとえば、深くしゃがむ、重いものを持つ、滑りやすい床を歩く――。
こうした日常の中にリスクが潜んでいるからこそ、術後は慎重すぎるくらいでちょうどいいのかもしれません。
芸能人にありがちな「復帰の早すぎ問題」
芸能人にとって、舞台やテレビに「穴をあけたくない」という思いは強いもの。
特にコロッケさんのようにファン思いの方ほど、多少の痛みや不調を我慢して復帰を急いでしまいがちです。
しかしそれが逆効果になってしまえば、本末転倒。
ファンが本当に望んでいるのは、元気な姿での復帰であって、無理して出てくることではありません。
だからこそ、芸能人こそ「自分の体と向き合う時間」が大切なのではないでしょうか。
まとめ|人工関節手術をした芸能人の例から学ぶ、体との向き合い方
今回のコロッケさんの再入院は、「人工関節手術=終わり」ではないということを私たちに教えてくれます。むしろ本番は手術後。しっかり休み、適切なリハビリを重ねていく中で、ようやく元の生活へと戻れるのです。
芸能人という特別な仕事をしている方でも、体を無理してしまえばトラブルが起きるというのは、どんな人にも起こりうること。
だからこそ、「無理しない」「焦らない」「休む勇気を持つ」――これが何よりも大事なのかもしれません。
あなたやあなたの家族が人工関節手術を受けることになったとき、今回のコロッケさんの経験が少しでも参考になれば幸いです。
📌 水野 恵理|心理学専攻・フリーライター
芸能ニュースやライフスタイル記事を中心に執筆。心理的な視点から読み解く、優しく寄り添う文章が得意。