えっ、関税125%!? ちょっと待って、それってどういうこと? トランプ大統領が発表した中国への大幅な関税引き上げ。なんだか難しい話…と思いきや、実は私たちの毎日の買い物や生活に、じわじわと影響してくるかもしれないんです。
この記事では、「関税125%」ってそもそも何なのか、私たちの暮らしにどんな影響がありそうなのか、そして気になる「値上げしそうなモノ」のリスト、さらには私たちにできる対策まで、元新聞記者の視点から分かりやすく、かみ砕いて解説していきます! これを読めば、複雑なニュースのポイントと、家計を守るヒントが見えてくるはずですよ。
そもそも何が起きた?中国への関税125%ってどういうこと?
いやはや、驚きのニュースが飛び込んできましたね…。トランプ大統領が、またまた大胆な一手です。一体全体、何がどうなっているのか、まずは基本の「キ」から見ていきましょう。
トランプ大統領の発表内容をおさらい
まずは、今回の大統領の発表、その中身を簡単に振り返ってみましょうか。 2025年の4月9日、アメリカのトランプ大統領が「中国からの輸入品に対して、関税をドンッと125%に引き上げる!」と発表したんです。これ、もともとかかっていた関税に、さらに上乗せする形なんですね。
アメリカが先に関税をかけたら、中国も「じゃあ、こっちも!」と対抗措置をとった。それに対してトランプ大統領が「なにー!」と、さらにやり返した…というのが、大まかな流れのようです。「中国は世界市場に対して敬意を欠いている!」というのが、彼の言い分のようですが…。うーん、それにしても125%とは、なかなか思い切った数字が出てきたものです。
なぜ中国だけこんなに高い関税なの?
「でも、なんで中国だけ、こんなに目の敵にされるの?」って思いますよね。 トランプ大統領の考え方の根っこには、「アメリカは貿易で損をしている!特に中国との間では!」という強い思いがあるようです。
だから、今回の関税引き上げも、中国がアメリカに対抗措置をとってきたことへの「意趣返し」的な意味合いが強い、と考えられています。ただ、この「125%」という数字が本当に妥当なのか、そしてこれが世界経済全体にどんな波紋を広げるのかについては、専門家の間でも「うーん…」と頭を悩ませている、というのが正直なところなんです。
【生活者目線】私たちの暮らしにどう影響するの?考えられるコト
さて、ここからが本題。この関税問題、「アメリカと中国の話でしょ?」なんて、遠い国の出来事だと思っていませんか? いやいや、実はそうとも限らないんです。私たちの毎日の暮らし、お財布事情に、じわじわと影響してくる可能性があるんですよ。
輸入品が値上がりするってホント?
やっぱり、一番気になるのはコレですよね。「輸入品の値段、上がっちゃうの?」って。 まず、「関税」っていうのは、国が外国から入ってくる品物(輸入品)にかける税金のことです。すごく簡単に言うと、海外から1000円で仕入れたモノに関税が10%かかると、輸入する会社は国に100円の税金を払う必要が出てくるわけです。今回の125%というのは、元値よりも高い税金を払うってことですから、輸入する側にとっては、とんでもないコスト増ですよね。
で、この増えたコスト、会社が全部かぶってくれるかというと…なかなか難しい。多くの場合、そのコスト分は商品の値段に上乗せされて、最終的に私たち消費者が支払うことになるんです。これを「価格転嫁(かかく てんか)」なんて言ったりします。だから、「輸入品が値上がりするかも」というのは、残念ながら、かなり現実味のある話なんですね…。
どんなものが高くなりそう?(身近な例)
じゃあ、具体的にどんなものが影響を受けやすいんでしょうか? 私たちの身の回りを見渡してみると、「Made in China」って、本当にたくさんありますよね。 特に影響が大きいと言われているのが、
- スマホやパソコン、テレビなどの「家電製品」
- 毎日着る「衣料品」(特にファストファッションとか)
- 100円ショップにあるような細々とした「日用雑貨」やおもちゃ
などなど…。こういう、普段何気なく使っているモノたちの値段が上がるかもしれない、と考えると、ちょっと家計が心配になってきませんか…?
日本企業への影響は?(回りまわって私たちに…?)
「いや、うちは別に中国製品そんなに買ってないし…」と思った方もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。日本の会社だって、他人事じゃないんですよ。 日本のメーカーの中にも、中国に工場を持っていたり、製品を作るための部品を中国から仕入れたりしている会社はたくさんあります。特に、自動車や精密な機械なんかは、中国とのつながりが深い場合が多いんです。
もし、日本の会社がモノを作るためのコストが上がってしまったら…どうなるでしょう? そう、製品の値段が上がってしまうかもしれません。あるいは、会社の利益が減ってしまって、働く人たちのお給料に影響が出たり、ボーナスが減ったり…なんてことも、可能性としては考えられます。うーん、巡り巡って、私たちの生活に関わってくるわけですね。
【不安】値上げ待ったなし?気になる「値上げ候補リスト」予想
「で、結局、何が一番値上がりしそうなのよ!?」という声が聞こえてきそうです。あくまで現時点での予想ですが、特に注意が必要かもしれないモノをリストアップしてみました。心の準備…とまでは言いませんが、ちょっと気にしておいた方がいいかもしれません。
iPhoneやスマホ関連製品
まずは、もはや生活必需品とも言えるコレ。毎日使っている人も多いですよね。 来ました、iPhone! アメリカのニュースなんかを見てると、最新モデルのiPhone 16 Pro Max(256GB)だと、今の1,199ドルから、なんと1,874ドルくらいまで値上がりする可能性がある、なんて試算も出ているようです(CBSニュースなどの報道より)。
これ、日本円にしたら…考えたくないくらいの値上げ幅ですよね!? 約56%アップって…衝撃的すぎます。もちろん、これはあくまで試算ですが、スマホ本体だけでなく、充電器やケース、イヤホンといった関連アクセサリーも、影響を受ける可能性は高そうです。
家電製品(テレビ、PC、白物家電など)
次も、私たちの生活に欠かせないものばかり。お家の必需品も、どうやら無関係ではいられないようです…。 テレビやパソコン、ゲーム機はもちろんですが、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジといった、いわゆる「白物家電」も、実は中国で生産されている割合が高い製品が多いんです。
ちょうど買い替えを考えていた、なんて人は、ちょっと市場の動向を注意深く見た方がいいかもしれませんね。ニュースサイト(Darden Report Onlineなど)でも、電子機器全般の価格上昇が予想されています。
衣料品や雑貨、おもちゃ
毎日着る服や、暮らしを彩る雑貨、子供たちが遊ぶおもちゃも、影響が出やすいジャンルです。 特に、手頃な価格が魅力のファストファッションブランドの服なんかは、中国生産に頼っている部分が大きいと言われています。
100円ショップで売っているような便利な雑貨類や、プラスチック製のおもちゃなども、気づかないうちに値段が上がっている…なんてことがあるかもしれません。「え、これも!?」と驚くような、本当に身近なものが対象になる可能性も考えておいた方が良さそうです。
食料品への影響は少ない?
「じゃあ、食べるものはどうなの?」と心配になりますよね。これについては、少しだけ安心材料もあるかもしれません。 今のところの情報を見る限りでは、今回の関税引き上げで、生鮮食品や加工食品といった「食料品」が直接的に、大幅に値上がりするという話は、あまり出てきていないようです。
ただ、完全に安心とも言い切れないのが難しいところ。歴史を振り返ると、1922年にアメリカが輸入品に高い関税をかけた時(フォードニー・マッカンバー関税法)には、他国も報復関税を実施して、結果的にアメリカの農産物の輸出が減り、農家の収入が激減した…なんていう事例もあるんです(Wikipedia参照)。
なので、今後の状況次第では、包装材のコストが上がったり、物流コストが上がったりして、間接的に食料品の価格に影響が出てくる可能性は、ゼロではないと考えておいた方がいいかもしれませんね。
家計を守りたい!私たちにできる対策はある?
「値上げかも…」なんて聞くと、どうしても不安な気持ちになりますよね。でも、ただ指をくわえて見ているだけじゃありません! こんな時だからこそ、私たち消費者が賢く立ち回るチャンスでもあるんです。いくつか、できることを考えてみましょう。
情報収集をしっかりする
まずは、何よりこれが大事。慌てない、騒がない。 「何が」「いつから」「どのくらい」値上がりしそうなのか、あるいは「実はそんなに影響ないのかも?」といった正確な情報をキャッチすることが第一歩です。
信頼できるニュースサイトをこまめにチェックしたり、スーパーやお店の値札をちょっと気にしてみたり。常にアンテナを高く張っておくことが大切ですね。SNSなどの噂レベルの情報に振り回されず、冷静に情報を見極める目も必要です。
代替品を探してみる(メイドイン〇〇を探せ!)
「コレじゃなきゃ絶対ダメ!」というこだわり、もしかしたら見直す良い機会かもしれませんよ? もし、いつも買っているお気に入りの商品が中国製で、「うーん、これは値上がりしそうだな…」と感じたら、他の国で作られた似たような商品を探してみるのも一つの手です。
たとえば、品質の高さで信頼のある「メイドインジャパン」の製品を見直したり、最近品質が上がってきている東南アジア(ベトナムやタイなど)で作られた製品を探してみたり。値段だけでなく、「どこで作られたか」という視点を持って買い物をしてみるのも、新しい発見があって面白いかもしれません。
買いだめは必要?冷静な判断を
「値上げする前に、買いだめしなきゃ!」…その気持ち、すごくよく分かります。でも、焦りは禁物ですよ!
トイレットペーパー騒動の時のように、焦って大量に買い込むことが、必ずしも賢い選択とは限りません。本当にそれは今、必要なものなのか? ちゃんと保管しておく場所はあるか? 賞味期限や使用期限内に使い切れる量なのか? 一度、冷静になって考えてみましょう。
特に日持ちしないものや、場所を取るものを大量に買い込むのは、結局無駄になってしまうことも…。必要なものを必要なだけ、計画的に買う。これが、長い目で見ると家計を守ることにつながるんです。
家計の見直しや節約術も
「ピンチはチャンス」なんて言いますが、これを良い機会と捉えて、毎月の家計全体を見直してみるのも効果的です。 たとえば、あまり使っていないサブスクサービスを解約したり、スマホの料金プランを見直したり、保険の内容をチェックしたり…。
意外と削減できる「固定費」が見つかるかもしれません。もちろん、クーポンを上手に活用したり、ポイントを貯めたりといった、基本的な節約術も、こういう経済が不安定な時期こそ、コツコツ続けることが大切になってきます。
まとめ:関税問題、他人事じゃない!今後の情報に注目しよう
さて、今回はトランプ大統領による中国への関税125%引き上げという、ちょっと衝撃的なニュースについて、その背景や私たちの暮らしへの影響、そして対策について見てきました。
正直なところ、「またか…」と感じた人もいるかもしれませんし、「これからどうなっちゃうんだろう?」と不安に感じている人も多いと思います。重要なのは、この問題が、遠い国の経済ニュースではなく、私たちの毎日の買い物や家計に直接関わってくる可能性のある、非常に身近な問題だということです。
「えー、また値上げなの?勘弁してよ…」なんてことにならないように、私たち一人ひとりが、今後のニュース報道や政府の発表、そして身近なお店の価格動向などを、しっかりと自分の目で見て、耳で聞いて、チェックしていく必要がありますね。
情報に振り回されず、でも無関心にもならず。賢く情報を集めて、冷静に、そして賢く対応していくこと。それが、これからの私たち消費者に求められる姿勢なのかもしれません。
📌 近藤 健太郎|元新聞記者 / フリーライター 大手新聞社で経済部記者を経験後、独立。現在は社会・経済ニュースを中心に、鋭い視点と分かりやすい解説で執筆活動を行う。複雑なニュースの裏側を、読者の目線に立って解き明かすことを信条としている。