7月5日予言で台湾パニック?海外の反応と航空便への深刻な影響まとめ

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どうも、社会の裏側を覗くのが好きな元新聞記者、近藤健太郎です。

「7月5日に日本で大津波が…」なんていう予言、日本でも話題ですが、ちょっと待ってください。実はこの話、海を越えて、特に香港や台湾でとんでもない大騒ぎになっているのをご存知でしたか?

日本発の予言が、香港では経済を揺るがし、台湾ではなぜか中国侵攻の噂にまで発展しているんです。一体全体、なぜこんな奇妙な事態になっているのか。その背景をじっくり読み解いていきましょう。

【香港】航空便が激減!7月5日予言がインバウンドに与える影響

まずは香港の状況から見ていきましょう。予言の影響は、単なる噂話にとどまらず、実体経済にまで深刻なダメージを与え始めています。もはや笑い話では済まされない、シャレにならないレベルなんです。

グレーターベイ航空が減便を発表した経緯

香港を拠点とする航空会社「グレーターベイ航空」は、仙台と香港を結ぶ便を週4往復から3往復に減らすと発表しました。その理由は、ズバリ「7月5日の予言」を気にした香港からの旅行客の予約キャンセルが相次いだため。

実際に、搭乗率は4月の58.7%から5月には50%未満にまで落ち込んでいるとのこと。航空会社からすれば、乗客がいない便を飛ばすわけにもいかず、減便は苦渋の決断だったと言えるでしょう。

鳥取・徳島など地方空港が受けた打撃

この影響は、香港からのインバウンド客を心待ちにしていた日本の地方空港にも直撃しています。特に、香港との定期便を持つ鳥取県や徳島県は頭を抱えている状況です。

鳥取県の知事が「根拠のない情報による風評被害だ」とコメントするほど、事態は深刻。インバウンド需要で地域を盛り上げようとしていた矢先の、まさかの「予言」という名の横槍。関係者の落胆は計り知れません。

実は、香港では現地の有名な風水師がSNSで「7月の日本旅行は控えるように」と発信し、これが100万回以上再生される事態に。こうした動きが観光業全体に与えた損失は、一説には約50億円にのぼるとも言われています。目に見えない情報が、これだけの経済的打撃を与える現実があるのです。

【台湾】「地震を機に中国が侵攻」デマ拡散で防災グッズが爆売れ

さて、香港の経済パニックも驚きですが、台湾ではこの予言がさらに斜め上の解釈をされ、とんでもない事態を引き起こしています。ここからが、この話のさらにややこしいところなんですよね。

なぜ「津波」が「中国侵攻」の噂にすり替わったのか?

驚くべきことに、台湾では「7月5日、日本の大津波をきっかけに中国が台湾に侵攻してくる」というデマがSNSを中心に急速に広まっています。津波の話が、いつの間にか軍事侵攻の話にすり替わっているんです。

これは、台湾が常に抱えている「地政学的リスク」という名のスパイスが、予言に振りかけられた結果と言えるでしょう。台湾の人々にとって、中国との緊張関係は日常にあるリアルな不安。そこに「大災害」という不確定要素が加わったことで、「有事のきっかけになるのでは」という最悪のシナリオが連想されてしまったわけです。

この状況、たとえるならカレーの話に似ています。日本の家庭で「今夜のカレーはジャガイモをどうしようか」と話していたら、隣のスパイス専門店が「うちの秘伝のガラムマサラを入れないと大変なことになるぞ!」と叫んでいるようなもの。ジャガイモ(津波)の話だったはずが、いつの間にかスパイス(中国)の話がメインになってしまう。台湾の状況は、まさにこれに近いのかもしれません。

飛ぶように売れる防災セットと高まる緊張感

この「台湾有事」の噂を裏付けるように、現地の防災グッズの売上は前年比で300%も増加しているとのこと。しかも、売れているのは津波用の浮き輪などではなく、医療キットや浄水器といった、より実践的な「有事対応アイテム」だというから驚きです。

これは、台湾の人々が「津波」そのものよりも、その先にある社会の混乱や紛争を本気で心配している証拠。予言が、人々の心の奥底にある不安を刺激し、具体的な消費行動にまで繋がっているのです。

なぜ日本発の予言がアジアでこれほど問題視されるのか?

それにしても、なぜ一冊の日本の漫画から生まれた予言が、ここまでアジア各国で大きな影響力を持ってしまったのでしょうか。最後に、この現象の根底にある文化的・社会的な背景について、少し立ち止まって考えてみましょう。

日本のポップカルチャーへの信頼と影響力

一つ考えられるのが、日本のポップカルチャー、特にアニメや漫画が持つ絶大な影響力です。台湾や香港では、日本のコンテンツは非常に人気が高く、「ストーリーの作り込みが丁寧」「描写がリアル」といった、品質への強い信頼感があります。

その信頼感が、「日本の漫画に描かれている予言だから、何か根拠があるに違いない」という、フィクションと現実の境界を曖昧にする効果を生んでしまった可能性があります。まるで、公式の設定資料集に書かれているかのように、予言が受け止められてしまったのかもしれません。

文化的な影響力が大きいということは、意図せずしてデマや誤情報の拡散に加担してしまうリスクもはらんでいます。作り手がどんなに誠実でも、受け手の社会的な文脈によって、その意味が全く変わってしまうことがある。これは、グローバル時代のクリエイターが常に意識すべき課題と言えるでしょう。

各国が抱える災害や紛争への「リアルな不安」

結局のところ、この騒動の本質は「予言」そのものではなく、それを受け取った社会が、もともとどんな不安を抱えていたか、という点にあるのだと思います。

香港の人々にとっては経済的な未来への不安が、台湾の人々にとっては軍事的な緊張というリアルな不安が、予言という鏡に映し出された。だからこそ、単なるオカルト話では済まされず、これほど大きな社会現象になったのではないでしょうか。

今回の騒動は、私たちに異文化理解の重要性を教えてくれます。なぜ彼らが予言を信じてしまうのか、その背景にある「リアルな不安」に少しでも思いを馳せることができれば、根拠のない情報に振り回されることも少なくなるはず。この一件を、隣人たちの社会情勢に関心を持つきっかけと捉えることもできるかもしれませんね。

この予言が最終的にどうなるかは誰にも分かりませんが、少なくとも、その情報が社会に与える影響については、一度立ち止まって冷静に考える必要がありそうです。

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