恐怖の添加物TBHQとは?ダイソーのポテト、食べたら本当に大丈夫?専門家の見解も

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
ライフスタイル
スポンサーリンク

こんにちは、あなたの暮らしをテックでちょっと便利にするライターの村上です。今回は、ダイソーのポテト回収問題で一気に注目ワードになった「TBHQ」について。なんだか難しそうなアルファベット4文字ですが、ITツールを解説するように、できるだけ分かりやすく分解してお話ししますので、ぜひ最後までお付き合いください。


検出された「tert-ブチルヒドロキノン(TBHQ)」って何者?実はヤバい酸化防止剤だった!


まず、この「TBHQ」という、なんだか強そうな名前の物質が一体何者なのか、というところから見ていきましょう。専門用語が出てきますが、一つずつ解説しますね。


なぜ日本では禁止?海外では普通に使われているって本当?


まず押さえておきたい一番大事な事実からお話しします。


今回問題となった「tert-ブチルヒドロキノン(TBHQ)」は、日本では食品添加物として使用が認められていません。厚生労働省が安全性を認めた「指定添加物リスト」に、このTBHQが含まれていないからです。一方で、アメリカ(FDA)やヨーロッパ(EFSA)では、スナック菓子や食用油脂など一部の食品に限り、基準値以下での使用が許可されています。


どういうことかというと、国ごとに「食の安全」に関するルールブックが違う、ということなんですよね。海外の便利なアプリが、日本のアプリストアでは配信されていないことがあるように、食の安全ルールも世界共通ではないんです。なので、「海外で使われているから絶対安全」とは一概に言えない、というのが今の時点での結論になります。


日本では、一度安全と認められた添加物リストに載っているものしか使えない「ポジティブリスト制度」という、比較的厳しいルールを採用しています。TBHQはこのリストにないため、どんなに微量でも検出されれば「違反」となるわけです。


TBHQが食品に使われる衝撃のメリットとデメリット


では、なぜ一部の国ではTBHQが使われているのでしょうか。それには明確なメリットがあるからです。


TBHQが持つ最大のメリットは、油の酸化を防ぐ効果が非常に高いことです。これを入れることで、ポテトチップスのような揚げ菓子が湿気にくくなり、長期間おいしさを保つことができます。しかし、その一方でデメリットも指摘されています。複数の科学的な研究で、高用量のTBHQを長期的に摂取した場合、健康へのリスクが高まる可能性が報告されているのです。


これはまさにトレードオフの関係ですね。食品の長期保存や美味しさの維持という「利便性」を重視するか、まだ解明されていないリスクを避ける「安全性」を優先するか。国によってその判断が分かれている、ということなんです。そして、現在の日本では「安全性」を優先し、使用を認めていない、というスタンスなんですよね。


食べちゃったけど大丈夫?気になる健康への影響と毒性を徹底解説!


とはいえ、読者のみなさんが一番気になるのは「もし、あのポテトを食べちゃってたらどうなるの?」という点だと思います。ここもデータに基づいて、冷静に見ていきましょう。


千葉市の公式発表「毎日707袋食べなきゃ平気」は信じていいの?


今回の回収命令を出した千葉市は、公式発表の中で興味深い数字を挙げています。


それは、「体重50kgの人が毎日一生涯この食品を約31kg(約707袋)食べ続けても、直ちに健康への影響はない」という一文です。この数字は、海外の機関が設定している「ADI(許容一日摂取量)」という安全基準をもとに、今回検出された量がいかに微量であったかを示すために計算されたものです。


この「707袋」という、あまりに現実離れした数字は、「パニックになる必要はありませんよ」という行政からのメッセージと受け取るのが良さそうです。もちろん、数袋食べたからといって、すぐにどうこうなる話ではありません。ただ、この数字だけを見て「じゃあ何袋か食べてもOKなんだ」と考えるのは少し違います。そもそも日本では「ゼロ」であるべきものが、わずかでも入っていたという事実の方が、より重要なんですよね。


ADI(Acceptable Daily Intake)とは、人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される1日あたりの物質の量のことです。多くの食品添加物の安全基準として使われています。


過去にあったTBHQによる健康被害の事例はある?専門家の論文を調査!


では、専門家の間ではTBHQのリスクはどう考えられているのでしょうか。


現時点で、一般的な食品に含まれる量のTBHQが原因で、人間に直接的な健康被害が出たという明確な症例報告は、探した限りでは多くありません。しかし、複数の専門的な論文では、動物実験などを通じて、いくつかの懸念点が指摘されています。


例えば、「高用量のTBHQの長期摂取は、免疫機能(特にウイルス感染時)を低下させる可能性がある」というマウスでの研究報告や、「遺伝子や染色体に異常を引き起こす可能性がある」といった毒性学的評価が存在します。これらは「危険だ!」と過度に騒ぐ話ではありません。ただ、「まだよく分かっていないリスクがあるから、日本では念のため禁止しておこう」という、現在の科学的な判断の根拠になっていると理解するのが良さそうです。


もし体調に異変を感じたら?相談すべき窓口はどこ?


ほとんどの人は影響がないとはいえ、もし対象の商品を食べてしまい、体調に何らかの不安を感じた場合はどうすればいいのでしょうか。


このような場合は、まず、かかりつけの医療機関や、お住まいの自治体の保健所に相談することが推奨されます。


プログラムのバグを見つけたら、まず開発元に報告しますよね。それと同じで、自分の体に「あれ?」と思うことがあったら、専門家に相談するのが一番の解決策です。ネットの情報だけで自己判断せず、一人で抱え込まずに、専門家の客観的な判断を仰ぎましょう。


もう騙されない!安全なポテトスナックを選ぶための3つのチェックポイント


今回の件を教訓に、僕たちがこれから賢い消費者になるための、具体的なアクションプランを3つ提案します。


原材料表示のココを見ろ!避けるべき危険な添加物リスト


まず、基本のアクションとして、食品を買うときに裏面の「原材料表示」を見る習慣をつけましょう。


TBHQは日本では禁止されているため、原材料表示に書かれていることはありません。ですが、これを機に、自分が口にするものに何が入っているのかをチェックするクセをつけるのは、とても有益なことです。


最初から難しい添加物名をすべて覚える必要はありません。まずは「原材料の数がより少ないものを選ぶ」という、シンプルなルールから始めてみてはどうでしょうか。一般的に、加工の工程が少なく、シンプルな材料で作られているものほど、予期せぬ化学物質が混入するリスクは低くなります。


国産なら本当に安心?原産国表示のウソとホント


今回の商品は原産国が中国でした。では、「国産」と書かれていれば100%安全なのでしょうか。


結論から言うと、「国産」という表示だけで安心しきってしまうのは、少し早いかもしれません。なぜなら、例えば「国内製造」と書かれていても、その原材料が海外から輸入されているケースは非常に多いからです。


「国産」という言葉は、確かに一つの安心材料ではあります。ですが、それに頼りすぎると思わぬ落とし穴があるかもしれない、という視点も大切です。最終的には、特定のメーカーや商品を信頼できるかどうか、今回のニュースのような情報を集めて、自分自身で判断していく力が求められているのかもしれませんね。

ダイソーの中国産ポテト関係の記事はこちら

タイトルとURLをコピーしました