人気女優・高畑淳子が情報番組「ぽかぽか」で不適切発言をし、番組側が謝罪する事態に。一体何があったのか、発言の詳細と問題の背景に迫ります。
高畑淳子の問題発言とは?具体的に何を言ったの?
2024年9月11日、フジテレビ系情報番組「ぽかぽか」に出演した高畑淳子。「人生最大のピンチ」というテーマで、更年期障害になった際のエピソードを語る中で、問題の発言が飛び出しました。
高畑は病院での診察の様子を次のように表現しました。
「ホルモンがなくなったんですね、お薬出しましょう。はい次の方~みたいに」 「もう牛の屠殺(とさつ)みたいに……」
流れ作業的な診察を「牛の屠殺」に例えたこの発言が、大きな波紋を呼んだのです。
なぜ「牛の屠殺」発言が問題に?職業差別の懸念も
高畑の「牛の屠殺」発言が問題視された理由は、職業差別を助長する可能性があるためです。日本では歴史的に、食肉処理(屠殺)の仕事が被差別部落の人々によって担われてきた経緯があります。
そのため、「屠殺」という言葉を安易に使用することは、現代でも食肉処理に関わる職業への偏見や差別を助長する恐れがあるのです。
番組側の対応は?謝罪と発言の取り消しへ
翌日9月12日の「ぽかぽか」で、フジテレビは高畑の発言について謝罪しました。番組の最後で、原田葵アナウンサーが次のように述べています。
「これは職業差別を助長するおそれがある不適切な表現でした。お詫びするとともに、この発言を取り消させていただきます。大変申し訳ございませんでした」
高畑淳子のプロフィール:ベテラン女優の経歴
高畑淳子は1954年生まれの69歳。1976年に劇団青年座に入団し、舞台女優としてデビューしました。
その後、テレビドラマや映画で活躍し、「3年B組金八先生」シリーズや「白い巨塔」などの話題作に出演。2014年には紫綬褒章を受章するなど、日本を代表する女優の一人です。
過去の類似事例:筑紫哲也の「屠殺場」発言も物議に
実は過去にも、メディアでの「屠殺」に関する発言が問題になったことがあります。
1989年、ニュースキャスターの筑紫哲也さんが「News23」(TBS系)で、「ニューヨークの街も多分、屠殺場だ」と発言。謝罪に追い込まれる事態となりました。
今後の展開は?高畑淳子の対応に注目
今回の騒動を受けて、高畑淳子本人からの謝罪や説明はまだありません。ベテラン女優としての今後の対応や、この問題が彼女のキャリアにどう影響するのか、注目が集まっています。
不適切な表現は、たとえ悪意がなくても多くの人を傷つける可能性があります。この騒動を機に、私たちも日々の言葉遣いを見直してみるのもいいかもしれませんね。