白雪姫の実写版が炎上した理由5選!キャストや描き方が物議を醸すワケ

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
出来事
スポンサーリンク

ディズニーの実写版『白雪姫』が、まさかの炎上…。
期待されていたはずの新作がなぜここまで物議を醸しているのでしょうか?そこには、キャスティングや原作の描き方に対する深い議論が潜んでいました。

本記事では、白雪姫実写版が批判を浴びた5つの主な理由を分かりやすく解説し、SNSでの反応やディズニーの今後の課題についても掘り下げていきます。

白雪姫 実写版はなぜ炎上した?

多くのファンが心待ちにしていた実写版『白雪姫』ですが、ふたを開けてみるとSNSでは批判の声が殺到。何がそれほどまでに反感を買ったのでしょうか?その背景には、5つの大きなポイントが見えてきました。

キャスト選びが原作と違いすぎる?

まず注目されたのが、主演のキャスティングです。
白雪姫といえば、「雪のように白い肌」「血のように赤い唇」「黒檀のように黒い髪」というビジュアルが思い浮かぶ人も多いでしょう。これは、グリム童話でも1937年のディズニーアニメでも強調されていたポイントです。

しかし今回、主役を演じたのはコロンビア系アメリカ人女優のレイチェル・ゼグラーさん
彼女の起用に対して、「原作のイメージと違いすぎるのでは?」という声が一部のファンから上がりました。とくに“Snow White(白雪姫)”という名前が肌の色を象徴していることから、「違和感がある」と感じる人が多かったようです。

もちろん、現代の映画では多様性を重視したキャスティングが広がっています。それでも、長年愛されてきたキャラクターに対しては、「せめてイメージは残してほしかった」という思いが強かったのかもしれません。

主演女優レイチェル・ゼグラーの発言も炎上

批判はキャスティングだけにとどまりませんでした。
ゼグラーさん自身のインタビューでの発言が、さらなる波紋を広げることになります。

彼女は1937年のアニメ版について、「白雪姫と彼女のストーカーのような男性とのラブストーリーに焦点が当たっていた」と発言。
さらに、「今回はその部分は再現しなかった」と語りました。これは、「王子=ストーカー」というかなり強烈な解釈で、原作ファンからの怒りを買ったのです。

また、「白雪姫は王子に救われるだけの存在ではなく、自分の力で運命を切り開くリーダーであるべき」という発言もありました。
確かに現代的な価値観を反映した意見ではありますが、幼い頃から原作に親しんできたファンにとっては、「物語の本質を否定されたように感じた」という声も

ゼグラーさんはその後、自身の発言が誤解されたことに「悲しかった」と語り、多様な女性像の重要性を訴えています。
それでも、一度広がった“炎上”は簡単には収まらなかったようです。

「白雪姫」の意味と肌の色の違和感

次に取り上げたいのは、物語のタイトルそのものが引き起こした違和感です。

『白雪姫(Snow White)』という名前には、実は明確な由来があります。
原作のグリム童話では、主人公の白雪姫は「雪のように白い肌」を持っていることからその名が付けられました。物語の冒頭では、王妃が「雪のように白い肌、血のように赤い唇、黒檀のように黒い髪を持つ子が欲しい」と願う場面が描かれており、外見の美しさがストーリーの鍵でもあるのです。

だからこそ、実写版でこのビジュアルが大きく異なっていたことに戸惑いを覚えた人が多かったのかもしれません。
さらに、実写版では「白雪姫」の名の由来自体も改変されており、「赤ん坊の頃に猛吹雪の中を生き延びたから」といった設定に変更されているという報道もあります。

このような改変に対し、一部のファンからは「タイトルと物語の核がかけ離れてしまっている」との声も。
もちろん、多様性の観点からキャスティングやストーリーを刷新する意図は理解できますが、それが原作の意味や大切な要素を損なうように見えてしまった場合、反発が起きるのは自然な流れとも言えるでしょう。

ガル・ガドットの起用と時事問題の絡み

白雪姫の“悪役”である「邪悪な女王」を演じたのは、イスラエル出身の女優ガル・ガドットさんです。
このキャスティングも、一部では議論の的となりました。

彼女は18歳から2年間、イスラエル国防軍で兵役を務めた経歴を持ち、政治的にも明確な立場を表明しています。2023年のイスラエルとハマスの衝突時には、「私はイスラエルと共に立ちます」と発言。この言葉がSNS上で大きな議論を巻き起こしました。

それだけでなく、同作で共演する主演のレイチェル・ゼグラーさんが「パレスチナを解放せよ」と過去に発言していたこともあり、キャスティングの裏に政治的メッセージがあるのでは?といった憶測まで飛び交いました。

もちろん、俳優の過去の発言や信条が作品そのものとイコールになるわけではありません。
それでも、世界的な紛争が絡むセンシティブな問題だけに、「子ども向け作品としてはふさわしくないのでは?」と感じた人もいたようです。

このように、映画の内容とは直接関係のない部分でも、キャストの背景や政治的発言が注目され、作品全体への印象に影響を与えることも少なくありません。

多様性の押し付け?ファンの反発の声も多数

最後に、多くの議論を集めたのが“多様性”そのものに対する姿勢です。

ディズニーは近年、性別や人種、文化的背景の違いを尊重する「ダイバーシティ(多様性)」を推進しています。実際、実写版『リトル・マーメイド』や『ピーター・パン』でも、多様性を重視したキャスティングが行われました。

この動きに対しては、「現代的で素晴らしい取り組み」と評価する声がある一方で、「原作へのリスペクトが足りない」と感じるファンも多く存在します。

実写版『白雪姫』では、物語の中心にある“白い肌”という要素が変わっただけでなく、ストーリーやキャラクター像も大きく現代化されました。これにより、「まるで別物の作品を観ているようだ」と感じた人も少なくなかったようです。

もちろん、時代とともに物語が変化するのは自然なことです。でも、その変化があまりに急激で、一貫性や原作の魅力を損なってしまうと、ファンの心が離れてしまう可能性もあるのです。

あなたは、原作の忠実な再現と現代的な解釈、どちらを重視しますか?そのバランスの取り方こそが、これからの作品作りに問われているのかもしれません。

SNSやコメント欄の反応まとめ

作品への評価を左右する大きな要素のひとつが、SNSやコメント欄での“リアルな声”です。実写版『白雪姫』にも、国内外からさまざまな反応が寄せられました。ここでは、特に目立った意見を2つの視点からまとめてみましょう。

「原作をリスペクトしてほしかった」の声

もっとも多く見られたのは、「原作を大切にしてほしかった」というファンの叫びでした。

Yahoo!知恵袋やX(旧Twitter)などには、こんな意見が投稿されています。

「白雪姫って“白い肌”が名前の由来じゃなかった?」
「原作では優しい性格の姫なのに、主演女優の言動が正反対で違和感しかない…」

こうした声からは、原作に強い思い入れを持つファンが多いことがうかがえます。たとえば、「子どもの頃に何度も見た」「ディズニープリンセスに憧れて育った」といった世代にとって、キャラクターの改変はとてもセンシティブな問題です。

ファンが求めていたのは、完全なコピーではなく“原作に対する敬意”。それが感じられないと判断された時、批判が噴き出すのは当然の流れかもしれません。

アリエルの実写版と同じパターン?

「またこのパターンか…」という反応も見られました。
というのも、実写版『白雪姫』をめぐる騒動は、以前話題となった『リトル・マーメイド』の実写版とよく似ているからです。

アリエル役に黒人女優のハリー・ベイリーさんが起用された際も、「原作とイメージが違う」「子どもたちが混乱するのでは?」といった声が多く上がりました。
その時と同じように、今回の白雪姫でも“原作とのギャップ”と“多様性の取り入れ方”が論点になっているのです。

さらに、どちらの作品も興行的にはやや苦戦。『リトル・マーメイド』は全世界で6億ドル未満、『白雪姫』も初週4300万ドルと報じられています。これらの数字が示すのは、多様性重視の姿勢が必ずしも観客の支持につながっていないという現実かもしれません。

もちろん、多様性を大切にすることは今の時代にとって欠かせない価値観です。ただし、それが原作ファンの心を置き去りにしてしまうと、結果的に作品全体の評価に影響する――このパターンが繰り返されていることに、モヤモヤを感じている人も多いようです。

実写化ブームの今後とディズニーの課題

なぜ、実写化はこれほどまでに賛否を生むのでしょうか?そこには、現代の価値観と“懐かしさ”の間で揺れる、ディズニーならではの難しさがあるようです。

原作再現と現代的解釈のジレンマ

実写化の最大の課題は、「原作の忠実な再現」と「時代に合った解釈」のどちらを優先するかという選択です。

多くのファンは、子どもの頃から親しんできたキャラクターやストーリーに特別な思い入れを持っています。そのため、「ビジュアルや性格が大きく変わってしまうと、もうあの物語じゃない」と感じることも。

一方で、現代の映画制作では、多様性やジェンダー観のアップデートが求められるのも事実です。たとえば「ヒロインがただ救われる存在ではなく、自立した女性像として描かれるべき」という考え方は、今やスタンダードになりつつあります。

問題は、その“アップデート”が作品の核を揺るがすように感じられたとき。
白雪姫のような歴史的な物語に手を加える場合、どこまで変えても「別物にならないか」を慎重に見極める必要がありそうです。

多様性の推進とファンの分断

ハリウッド全体が多様性を重視する流れにあるなかで、ディズニーも積極的にその方針を打ち出してきました。

『リトル・マーメイド』のアリエル役に黒人女優を起用したり、『ピーター・パン』のティンカー・ベルを有色人種の女優にしたりと、見た目の多様化が進んでいます。

ただ、それが「押し付けられている」と感じてしまう瞬間があるのも事実。
特に、原作のビジュアルやキャラクター像に強く愛着を持つファンにとっては、変更が“改悪”に映ってしまうこともあるのです。

このギャップは、単なる好みの違いではなく、「作品をどう受け取るか」に関わる深い価値観の問題。
ディズニーにとっては、多様性とファンの思い出、両方をどう尊重するかが今後の課題となっていきそうです。

実写化の未来はどうなる?

ディズニーは今後も『リロ&スティッチ』『モアナ』など、アニメの実写化を予定しています。

とくに『モアナ』のような比較的新しい作品であれば、原作ファンの期待と現代的な価値観の両立も図りやすいかもしれません。
ただし、クラシックな作品であればあるほど、その“原点”への思い入れは強く、ちょっとした改変が大きな反発につながるリスクも高まります。

これからのディズニー実写化作品に求められるのは、ただの多様性ではなく、「その物語らしさをどう守るか」
過去の名作に新たな命を吹き込む挑戦の中で、ファンとの信頼関係をどう築いていくかが、今後の成否を分ける鍵となりそうです。

📌 水野 恵理|心理学専攻・フリーライター
映画やエンタメの心理的な側面に注目し、社会的背景も交えてやわらかく解説することを得意とするライター。読者の共感を大切にした執筆スタイルが特徴。

タイトルとURLをコピーしました