2025年9月末をもって閉園が決まったノースサファリサッポロ。
しかし、飼育されている150種類以上・500匹以上の動物たちの行き先は未定のままです。
違法建築問題を抱えていた同施設ですが、動物たちに罪はありません。
今後、彼らはどこへ移されるのか? 受け入れ先の候補は?
本記事では、公式発表の内容、過去の動物園閉園時の事例、SNSの反応、行政の対応 などをもとに、
動物たちの未来について詳しく解説します。
🦁 ノースサファリサッポロ閉園後の動物たちはどこへ?
2025年9月末までに閉園することが決まったノースサファリサッポロ。
しかし、ここで飼育されている150種類以上・500匹以上の動物たちの行き先については、公式発表では詳細が明かされていません。
多数の動物たちはどこへ行くのでしょうか?
📢 ノースサファリサッポロ閉園発表の経緯と現在の状況
2025年3月10日、ノースサファリサッポロは公式ホームページ上で「2025年9月末までに閉園する」ことを発表しました。(※記事執筆時点では公式ホームページはアクセス殺到のためかサーバーエラーが起きて見れず)
この発表は速報として報じられ、多くの人々に衝撃を与えました。
しかし、実はこの閉園決定の背景には、以前から続いていた違法建築の問題 が関係しています。
ノースサファリサッポロは、市街化調整区域に無許可で建築された施設を使用し、20年以上にわたり営業 していました。
札幌市はこれまでに30回以上の行政指導を行ってきましたが、根本的な改善はされず、
2024年後半にはメディアでも違法状態が広く報じられるようになりました。
この事態を受け、札幌市は2025年1月に運営会社に対し「営業の継続か、閉園か」の決断を求める 形で強く迫りました。
そして、2025年2月7日、運営会社は札幌市に対し、違法建築物の撤去計画を提出する意向を示しました。
この時点では、「撤去の計画を立てる」という段階であり、閉園が決定したとは正式に公表されていませんでした。
その後、2月18日、正式に撤去計画を札幌市へ提出。
この計画には「違法状態にあった156棟の建物を撤去する」方針が示されていましたが、
動物たちの移転先についての具体的な記載はなかった ことが問題視されました。
札幌市 秋元市長のコメント
「動物をどういう状況で、いつまでに移動させるのか、もう少し情報を出していただく必要がある」
そして、2025年3月10日になって初めて、ノースサファリサッポロが公式に閉園を発表 し、
「2025年9月末までに営業を終了する」と明言 しました。
📌 閉園発表の流れまとめ
- 2024年後半:違法建築問題がメディアで報じられる
- 2025年1月:札幌市が運営会社に「営業継続か閉園か」を迫る
- 2025年2月7日:運営会社が「撤去計画を提出する意向」を表明
- 2025年2月18日:札幌市に正式に撤去計画を提出(ただし動物の移転計画は不明)
- 2025年3月10日:ノースサファリサッポロが公式サイトで初めて閉園を正式発表(9月末までに営業終了)
🐾 飼育されていた動物の種類と受け入れ先の候補
ノースサファリサッポロでは、多種多様な動物が飼育されていました。
現在、公式には受け入れ先は発表されていませんが、過去の事例を踏まえると、いくつかの動物園や保護施設が候補になる可能性があります。
▶ 主な飼育動物
ノースサファリサッポロでは、150種類以上・500匹以上の動物が飼育されていました。
代表的な動物を以下にまとめます。
- アフリカライオン 🦁 … 群れで生活する大型の肉食獣
- ベンガルトラ 🐯 … インドやバングラデシュに生息、美しい縞模様が特徴
- フタユビナマケモノ 🦥 … 木の上で生活し、動きが遅い
- アカハナグマ 🦝 … 地面を掘って餌を探す習性
- キタキツネ 🦊 … 北海道の寒冷地に適応した動物
- エボシカメレオン 🦎 … 頭部の突起と色を変える能力が特徴
これらの動物のうち、ライオンやトラなどの大型肉食獣は特に移転先の確保が課題となります。
▶ 受け入れ先の候補
現時点では受け入れ先が正式に決定されていませんが、以下の施設が候補となる可能性があります。
✅ 円山動物園(北海道・札幌市) … キタキツネなど北海道の動物を飼育
✅ 旭山動物園(北海道・旭川市) … トラやライオンの飼育実績あり
✅ 東武動物公園(埼玉県) … ホワイトタイガーの保護活動を実施
✅ 大森山動物園(秋田県) … 大型哺乳類の受け入れ実績あり
✅ 動物保護団体(NPO・民間団体) … 一時的な保護や里親探しの支援
しかし、動物の数が多く、一箇所では受け入れが難しいため、分散して移転される可能性が高いでしょう。
🦊 過去の動物園閉園時の動物の行方は?
ノースサファリサッポロの動物たちの行き先は未定ですが、過去に閉園した動物園の事例を参考にすると、動物たちの移転パターンが見えてきます。
🏛️ 類似事例(過去に閉園した動物園の動物たちはどうなったのか?)
過去に閉園した動物園では、他の動物園や保護施設への移転が一般的でした。
以下、代表的な閉園事例とその際の動物の移動先を紹介します。
✅ 2003年 宝塚ファミリーランド(兵庫県)
- ホワイトタイガー → 秋吉台自然動物公園・東武動物公園・大牟田市動物園 へ移転
- カピバラ、アメリカバク、ペンギン など、多くの動物が全国の動物園へ分散
✅ 2025年 姫路市立お城の動物園(兵庫県)
- ボリビアリスザル5匹 → 群馬県 桐生が岡動物園 へ移転
- ワオキツネザル6匹 → 静岡県 伊豆アニマルキングダム へ移転
✅ 堀井動物園(業務停止処分)
- 第一種動物取扱業の登録取消し後、動物たちは全国の動物園や施設に移転
過去の事例を見ても、閉園後は他の動物園や保護施設が受け入れるケースが多いことが分かります。
ただし、ライオンやトラなどの大型肉食獣は移転先の確保が難しく、対応に時間を要することもあります。
🏡 引き取り先として考えられる動物保護団体・施設
動物園が閉園した際、以下のような施設が動物の受け入れを行うケースがあります。
✅ 全国の動物園(連携して受け入れを調整)
✅ 動物愛護団体(NPO・民間)(一時保護・里親探しを支援)
✅ サファリパーク(大型肉食獣を受け入れ可能)
✅ 大学・研究機関(動物福祉の観点から保護を検討する場合あり)
現在、ノースサファリサッポロの動物たちの受け入れ先は公表されていませんが、
過去の事例を踏まえると、全国の動物園や保護施設に分散して移転される可能性が高いでしょう。
📣 SNSや市民の声「動物たちの未来を守れるのか?」
ノースサファリサッポロの閉園に伴い、動物たちの行き先が未定であることに対し、多くの市民や動物愛護団体が不安の声を上げています。
SNSや掲示板では、動物たちが適切な環境に移されるのか、札幌市や運営会社の対応は適切だったのか など、さまざまな議論が交わされています。
📌 SNSの反応(Xや掲示板での意見)
X(旧Twitter)やYahoo!ニュースのコメントには、動物たちの今後を心配する声 や 行政の対応を批判する声 など、さまざまな意見が寄せられています。
✅ 市民・SNSでの主な意見
▶ 「閉園は仕方ないとしても、動物たちの行き先を早く決めるべき!」
▶ 「違法だったのは問題だけど、動物に罪はない。きちんとした施設に移してほしい」
▶ 「札幌市は20年間も違法状態を放置していたのに、今さら対応しても遅すぎる」
▶ 「ニュースで報じられたことで急に動きが出た。行政もメディアに取り上げられないと動かないのか?」
▶ 「ノースサファリサッポロの動物たちの移転先が決まるまで、営業を続けるべきだったのでは?」
Xや掲示板では、特に「動物福祉の観点から、早急に行き先を決定すべき」という意見が多数を占めています。
また、札幌市の対応が遅すぎるのではないか?という行政批判の声も一定数見られます。
🌍 動物保護団体の見解と今後の課題
動物保護団体の視点から見ると、今後の課題は以下の通りです。
✅ 動物たちの安全な移転が最優先(ストレスの少ない環境が必要)
✅ 移転先の確保(すべての動物を受け入れる施設があるのか)
✅ 移転スケジュールの公表(市民の不安を解消するため透明性が必要)
特に、ノースサファリサッポロにはライオンやトラなどの大型肉食獣 も多く飼育されており、受け入れ先の確保が最大の課題となります。
動物保護団体は、「動物たちの行き先が決まるまで、閉園ではなく営業を継続すべきだった」 という意見も出しており、
今後の行政の対応次第では、さらなる議論が起こる可能性があります。
📌 まとめ&今後の注目ポイント
ノースサファリサッポロの閉園が決定したものの、動物たちの行き先は依然として不透明なまま です。
札幌市は運営会社に対し、詳細な移転計画の提出を求めていますが、具体的な移転先やスケジュールは公表されていません。
この問題に対し、SNSでは動物福祉の観点から早急な対応を求める声が多く、
動物保護団体も「安全な環境への移転が最優先されるべき」と主張しています。
今後の焦点は、「動物の受け入れ先がどこになるのか」「移転がスムーズに進むのか」 にあります。
🐾 動物たちの行き先に関する最新情報の追い方
動物たちの移転状況を知るためには、以下の情報源をチェックするのが重要です。
✅ ノースサファリサッポロの公式サイト・SNS(運営会社の発表が最も早い)
✅ 札幌市の公式発表(市の対応方針や進捗)
✅ 動物保護団体の発信情報(受け入れ先となる可能性のある団体の動き)
✅ ニュースメディア(北海道のローカルニュース含む)(移転先決定の報道をキャッチ)
特に、札幌市の発表は動物たちの行き先を左右する重要な要素となるため、
今後の公式発表には注意を払う必要があります。
🏛️ 閉園に至るまでの経緯と今後の行政対応
ノースサファリサッポロの閉園に至った主な経緯は以下の通りです。
▶ 20年以上にわたり違法建築物の指摘を受けながら営業を続ける
▶ 市から30回以上の指導を受けても、根本的な改善がなされなかった
▶ 2025年3月10日、運営会社がHPで9月末の閉園を発表
▶ 2月18日に違法建築物の撤去計画が札幌市に提出されているが、動物の移転計画は不明
今後の行政対応として、
札幌市は動物たちの移転計画を明確にするよう求めている ものの、
どこまで責任を持つのかははっきりしておらず、今後の対応次第ではさらなる批判を招く可能性もあります。
📌 執筆者:近藤 健太郎(政治・経済・事件専門ライター)