「えっ、また…?」最近も、人気YouTuberがテーマパークで信じられないような行動をして、大きな話題になりましたよね。見ている側としては「どうしてそんなことするんだろう…?」って、ただただ疑問に思う人も多いはず。
この記事では、人気YouTuber「ティアロ疾風伝」さんがディズニーシーで起こした一件をきっかけに、なぜ「迷惑系」と呼ばれるようなYouTuberが後を絶たないのか、その行動の裏にある心理や、「承認欲求」「炎上商法」といったキーワードにも触れながら、分かりやすく、そして少し心理学的な視点も交えて掘り下げていきます。
読み終わる頃には、彼らの行動の裏にある心の中や、それを取り巻く社会の問題点が少し見えてくるかもしれません。そして、もしかしたら、私たち自身がどう向き合っていくべきか、そのヒントが見つかるはずですよ。
【また…】人気YouTuberがディズニーで迷惑行為!何があったの?
本当に残念なニュースが飛び込んできました。多くの人に笑顔を届けるはずのYouTuberが、多くの人が楽しむ場所であるテーマパークで、信じられないような行動をとってしまったんです。一体何があったのか、そして世間はどんな反応を示したのでしょうか?
閉園後のディズニーに潜伏…「ティアロ疾風伝」の呆れた企画内容
まず、何が起こったのかを具体的にお話ししますね。2人組のYouTuber「ティアロ疾風伝」さんが投稿したのは、「閉園後のディズニーランド(実際はシーだったようです)に隠れ続けてたらいつバレるのか。」という、ちょっと耳を疑うようなタイトルの動画でした。
動画の中では、閉園時間を過ぎた東京ディズニーシーのパーク内に、メンバーの一人がエリアの隙間に隠れたり、もう一人が体調不良を装ってトイレに閉じこもったり…。もちろん、そんなことは許されるはずもなく、どちらもキャストの方に見つかって、パークから出るように促されたそうです。
この動画に対して、「さすがにそれは迷惑すぎる!」という批判がたくさん集まり、彼らは謝罪動画を公開しました。でも、最初は問題の動画を消さなかったことで、さらに批判の声が大きくなってしまったみたい…。結局、再度謝罪して動画を削除し、1週間の活動休止を発表することになったんです。うーん、なんだか後手後手な対応にも見えてしまいますね…。
ネット騒然!「許せない」「理解不能」怒りと疑問の声まとめ
この一連の行動に対して、ネット上では本当にたくさんの声が上がりました。
「普通に考えてダメでしょ…」「キャストさんに迷惑かけすぎ」「面白ければ何でもありじゃない!」といった怒りの声や、「どうしてこんなことしようと思ったんだろう…」「理解できない」といった呆れや疑問の声がほとんどでした。
SNSのコメント欄を見ていると、「出禁になっても仕方ない」なんて厳しい意見もたくさん見られましたね。現時点では、彼らの行動を肯定するような意見は、ほとんど見つけられませんでした。多くの人が、今回の行動を「許せない迷惑行為」だと感じているようです。あなたはどう思いましたか?
なぜ?迷惑行為をしてまで動画を撮る心理とは【視聴者も疑問】
本当に、多くの人が「どうしてそんな危険を冒してまで?」って思いますよね。彼らの行動の裏には、実はいくつかの心理的な要因が隠れている可能性があるんです。ちょっと、心の中を覗いてみましょうか。
「注目されたい!」が暴走?歪んだ承認欲求のリアル
まず考えられるのは、「誰かに認められたい」「注目されたい」という強い気持ち、いわゆる承認欲求です。誰だって、人から「すごいね!」って言われたり、注目されたりしたら嬉しいですよね。
でも、その気持ちが強くなりすぎると、「普通のこと」では満足できなくなってしまうことがあるんです。もっとたくさんの「いいね!」が欲しい、もっと再生数を伸ばしたい…そのために、普通じゃない、ちょっと過激な行動で人の気を引こうとしてしまう。それがエスカレートして、周りに迷惑をかける行為につながってしまうのかもしれません。
特にYouTubeのような世界では、数字が目に見える形で評価につながりやすいから、余計にその気持ちが強くなってしまうのかも…。
「炎上=おいしい?」再生数稼ぎ?“炎上商法”ってホント?
信じられないかもしれませんが、中にはわざと批判されるような行動をとって、世間の注目を集めようとする人もいるようです。これを炎上商法と呼んだりします。
「炎上」つまり、ネットで批判が殺到するような状況を逆手にとって、名前を売ったり、動画の再生数を稼いだりする作戦ですね。確かに、短期間で注目を集めるという意味では「効果的」なのかもしれません。広告費をかけずに知名度が上がったり、結果的にファンが増えたりすることもあるようです。
でも、ちょっと待ってください。それで得た注目って、本当に嬉しいものなのでしょうか?批判され、信頼を失ってまで得たいものなのかな…?と思ってしまいます。企業イメージが悪くなるなどの大きなリスクもあるのに、なぜそんな危ない橋を渡ろうとするのか、正直、私には理解が難しいです。
「面白いと思った」じゃ済まない!仲間内で感覚がマヒ?
もしかしたら、彼ら自身は「ちょっと面白いことやってみようぜ!」くらいの、悪ふざけの延長線上のような軽い気持ちだったのかもしれません。でも、その「面白い」が、世間一般の感覚とは大きくズレてしまっている…。
心理学には集団極化という言葉があります。これは、一人でいるときよりも、グループでいるときの方が、考えや行動が極端になりやすい、という現象です。たとえば、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」みたいな感覚、少し分かりますか?
仲間内で「これヤバいよ」「面白いじゃん!」なんて盛り上がっているうちに、だんだん「周りに迷惑がかかるかも」とか「法律的に問題があるかも」といった感覚がマヒしてしまうのかもしれません。「誰も止めなかったの?」という声も多く聞かれましたが、まさに集団心理の怖さが表れているのかもしれませんね。
「迷惑系」がなくならないのはナゼ?社会やプラットフォームの問題点
彼ら個人の心の問題だけではなく、もしかしたら、彼らを取り巻く環境…つまり、社会や動画を配信するプラットフォーム側にも、何か課題が隠れているのかもしれません。
YouTube側の対策は?いたちごっこが続く背景
もちろん、YouTubeのような動画プラットフォーム側も、手をこまねいているわけではありません。ちゃんとコミュニティガイドラインというルールがあって、それに違反する動画や行為に対しては、警告を出したり、ひどい場合にはチャンネルを削除したり、動画から収入を得られないようにしたり(収益化停止)といった対策をとっています。
でも、現実にはなかなか追いついていない部分もあるようです。どんな行為が「迷惑」なのか、その線引きが難しい場合もありますし、毎日膨大な数の動画が投稿される中で、すべてをチェックするのは至難の業。違反が見つかって対処するまでに時間がかかってしまうこともあります。
それに、たとえチャンネルが削除されても、また新しいアカウントを作って同じようなことを繰り返す…なんて人もいるみたいで。なんだか、もぐらたたきのような、終わりが見えない「いたちごっこ」が続いているようにも見えますね…。
「見る側」にも責任が?私たち視聴者ができること
そして、これは少し耳が痛い話かもしれませんが、動画を見る私たち視聴者側にも、できることがあるんです。
迷惑系の動画に対して、「なんだこれ!ひどい!」とコメントしたり、話題にするためにシェアしたりすること。実はそれが、投稿者の「注目されたい」という欲求を満たし、結果的に彼らを喜ばせてしまう可能性があるんです。「面白いから」「気になるから」と安易に再生ボタンを押すことが、間接的に彼らの活動を応援してしまっている、とも言えるかもしれません。
じゃあ、どうすればいいんでしょう?専門家などが提案しているのは、
- まず、見ない・反応しないこと。 興味本位で再生したり、コメントしたりするのをぐっと我慢する。
- もし見かけたら、通報する。 YouTubeなどのプラットフォームには、問題のある動画を報告する機能があります。
- 情報を正しく理解する力をつけること。 何が問題なのか、どうしてダメなのかを自分で考え、安易に情報に流されないようにする(これを情報リテラシーと言います)。
私たち一人ひとりが、少し意識を変えるだけで、迷惑な動画が広まるのを防ぐ一助になるかもしれませんね。
まとめ:繰り返される迷惑行為…私たちが考えるべきこと
今回取り上げた「ティアロ疾風伝」さんの騒動。本当に残念な気持ちになると同時に、「なぜ?」という大きな疑問符が頭に浮かびますよね。
見てきたように、その背景には、個人の心の中にある「認められたい」という強い気持ちや、仲間内での感覚のマヒ、そして「炎上」を利用してでも注目を集めようとする考え方など、複雑な心理が絡み合っているようです。さらに、プラットフォーム側の対策の難しさや、私たち見る側の姿勢も、決して無関係ではありません。
ただ単に「けしからん!」と批判するだけでなく、どうしてこういうことが起きてしまうのか、その根本にある問題に目を向けることも大切なのかもしれません。そして、私たち一人ひとりが、ネットの情報とどう向き合い、どう行動するべきなのか。この一件をきっかけに、改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。どうすれば、誰もが気持ちよく過ごせる社会やネット空間を作っていけるのか…あなたはどう考えますか?
📌 水野 恵理|心理学専攻 / フリーライター 大学で心理学を学び、人の心の動きやコミュニケーションに関心を持つ。現在はフリーライターとして、エンタメやライフスタイル系の記事を中心に、心理学的な視点を交えながら、読者の心に寄り添う温かみのある文章を執筆中。