世界最大級の”怪物ビルダー”として知られたイリア・ゴーレムが、わずか36歳という若さでこの世を去りました。
彼の突然の死は、ボディビルディング界に大きな衝撃を与えています。驚異的な筋肉量と食事量で注目を集めた彼の生涯と死因、そして若くして亡くなるボディビルダーが増えている理由に迫ります。
イリア・ゴーレムとは？驚異の体格を持つベラルーシ出身のボディビルダー
イリア・ゴーレムことイリア・イェフィムチクは、ベラルーシ出身のボディビルダーです。
※一部の報道ではチェコ出身とも伝えられていますが、より信頼性の高い海外メディアの報道によるとベラルーシ出身とされています
身長183cm、体重158kgという巨体に、上腕囲64cm、胸囲155cmという驚異的なサイズを誇っていました。ベンチプレスで272kg、デッドリフトで317kgをこなす怪力の持ち主でもあり、その姿から“怪物ビルダー”や”ミュータント”というニックネームで親しまれていたんです。
プロの大会には出場せず、YouTubeやInstagramでの筋トレ動画公開で人気を博し、フォロワー数は30万人を超えていました。彼の驚異的な体格と食生活は、多くのファンを魅了し続けていたんです。
死因は心臓発作 最後の2日間の闘い
2024年9月6日、イリア・ゴーレムは自宅で心臓発作を起こし倒れてしまいました。妻のアンナさんが必死にCPRを施すも意識は戻らず、ヘリコプターで緊急搬送されたそうです。
病院で2日間、意識不明の重体が続いた後、9月8日に36歳の若さで永眠しました。
アンナさんは地元メディアに対し、「毎日彼のそばにいて希望を持ち続けました。2日間、彼の心臓は再び鼓動を始めたのです。でも医師から、脳が死んでしまったという恐ろしい知らせを受けました」と語っています。
1日16,500kcal！驚愕の”モンスター食”
イリア・ゴーレムの食生活は、一般人の想像を遥かに超えるものでした。1日7食、合計16,500kcalという驚異的な摂取量なんです。
朝食にオートミール300g、昼食に寿司100貫以上、夕食にステーキ1.3kgとカッテージチーズ700g、就寝前にはメープルシロップたっぷりのパンケーキ14枚を平らげていたそうです。
彼は自身の食事内容をSNSで公開し、多くのフォロワーを驚かせていました。この極端な食生活が、彼の健康にどのような影響を与えていたのかも、死因を考える上で重要な要素となっているんです。
海外ニュースで報じられる若いボディビルダーたちの悲劇
イリア・ゴーレムの死は、近年増加している若手ボディビルダーの突然死の一例です。海外ニュースでは、似たような事例が度々報じられています。その背景には、いくつかの問題点が潜んでいるんです。
- 過酷なトレーニングによる心臓への負担
- ステロイドなどの薬物使用のリスク
- 極端な食事制限や過剰摂取による体への負担
- 健康管理の軽視
これらの要因が複合的に作用し、若いボディビルダーたちの命を奪っているのではないかと専門家たちは指摘しています。
健康的なボディビルディングの重要性
イリア・ゴーレムの死は、極端なボディビルディングがもたらすリスクを改めて浮き彫りにしました。健康的な筋力トレーニングを心がけ、定期的な健康チェックを行うことの重要性が再認識されているんです。
ボディビルディングは自己改善と規律の象徴であり、多くの人々に勇気とインスピレーションを与える素晴らしいスポーツです。しかし、それが極端になりすぎると、取り返しのつかない結果を招くこともあるんです。イリア・ゴーレムの死を無駄にしないためにも、健康的で持続可能なボディビルディングの在り方を、業界全体で真剣に考えていく必要がありそうですね。
