【2025年4月7日】ETC障害でもなぜ無料じゃない?怒りの声も!国の事情とは

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
出来事
スポンサーリンク

「えっ、ETC使えないのに料金取るの?」

2025年4月6日の未明から続く、大規模なETCシステム障害。ニュースを見て「なんで無料にならないんだ!」って思った方も多いんじゃないでしょうか。だって、こっちは普通に通りたいだけなのに、システムの問題で通れない、おまけに大渋滞…なのに、しっかりお金は請求されるって、なんだかモヤモヤしますよね。

この記事では、そんなあなたの疑問に答えるべく、元新聞記者の視点から、なぜ今回のETC障害で無料開放されないのか、その裏側にある「法律」や「お金」、「NEXCOや国の事情」 を、できるだけ分かりやすく、噛み砕いて解説していきます。

読めばきっと、「なるほど、そういうことだったのか…」と少しはスッキリするはず。そして、これからの高速道路との付き合い方も、ちょっと変わるかもしれませんよ。

ETCシステム障害で大混乱!いま何が起きてるの?(簡単なおさらい)

まず、今どうなってるのか、サクッとおさらいしておきましょう。

4月6日の午前0時半ごろ、NEXCO中日本という高速道路を管理している会社のシステムにトラブルが発生しました。影響は東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重の1都6県に広がっていて、90箇所以上の料金所でETCレーンが使えなくなっています。ETC専用の出入り口である「スマートインターチェンジ」も17箇所が閉鎖されたまま。

原因は、5日に行われたシステムの改造作業、具体的には深夜割引を見直すための作業が関係していると見られています。でも、この記事を書いている7日午前中の時点でも、まだ完全復旧の見通しは立っていません。

料金所では、ETCレーンを開放して通れるようにはしているものの、料金は後でウェブサイトから支払ってね、という「後日精算」の対応が取られています。これがまた、「なんで?」という声につながっているわけですね。

【利用者の声】「なぜ無料じゃないの?」SNSで怒りや疑問の声多数!

今回の件、SNSを見てみると、やっぱり皆さん、かなり困惑しているし、怒っています。そりゃそうですよね、普段当たり前に使えているものが急に使えなくなって、しかもそのせいで時間をロスしたり、予定が狂ったりしているわけですから。

Yahoo!コメントやX(旧Twitter)で見られた主な意見

ネット上の声を見てみると、大きくはこんな意見が多いようです。

「システムトラブルはNEXCO側の問題なんだから、利用者に負担させるのはおかしい!無料にすべきだ!」 「ただでさえ渋滞でイライラするのに、後で自分で支払い手続きとか、面倒すぎる!」 「これってNEXCOの責任問題でしょ?誠意を見せるべきじゃないの?」

うーん、どれも「確かに!」って頷きたくなる意見ばかり。利用者としては当然の感覚だと思います。

「時間もロスしたのに…」ドライバーたちの悲痛な叫び

特に、料金所での大渋滞にハマってしまった方や、スマートICが閉鎖されていて遠回りするしかなかった方の怒りは大きいようです。

「仕事で急いでたのに、料金所抜けるのに1時間もかかった…」 「スマートICが使えないから、わざわざ手前のICで降りて下道走るハメに。ガソリン代も時間も無駄!」 「運送業だけど、この遅れは死活問題だよ…」

こんな悲痛な叫びを見ると、単なるシステムトラブルでは済まされない、生活や経済への影響の大きさを感じますよね。

無料開放できない「3つの壁」とは?NEXCOと国の事情

じゃあ、なんでこんなに利用者が困っていて、「無料にしろ!」という声が上がっているのに、NEXCOや国は無料開放に踏み切らないんでしょうか?そこには、どうやら大きく分けて3つの「壁」があるようなんです。ちょっと難しい話も出てきますが、できるだけ分かりやすく説明しますね。

壁①:法律・制度のルール(道路整備特別措置法など)

まず、大前提として、高速道路の料金は「道路整備特別措置法」という法律に基づいて徴収されています。簡単に言うと、「道路を作るのにも維持するのにもお金がかかるから、通る人からお金をもらいますよ」っていう国のルールですね。

で、この法律には、料金を徴収する権限については書かれているんですが、「システム障害が起きた時は無料にしなさい」というような、具体的な免除のルールは、残念ながら今のところ存在しないんです。災害時など特別なケースでは無料化されることもありますが、今回のようなシステム障害は、まだ想定されていなかったのかもしれません。

壁②:膨大なコストと「公平性」の問題

次に、お金の話。皆さんが払っている高速料金って、何に使われているかというと、新しい道路を作ったり、古くなった道路を直したり、日々のメンテナンスをしたり、そして昔道路を作るために借りたお金(債務)を返したり…と、とにかく莫大な費用を賄うための、大切な財源なんです。

もし今回、無料で開放してしまうと、その分の収入が当然なくなりますよね。そうなると、道路の維持管理や将来の建設計画に影響が出ちゃうかもしれない。「それは困る!」というのが、NEXCOや国側の本音の一つでしょう。

それに、「公平性」の問題もあります。たとえば、「ETCレーンが使えなかった人だけ無料」にすると、「じゃあ、その横で現金で払ってた人はどうなるの?」とか、「障害が起きてない区間を走った人は損なの?」といった、別の不満が出てくる可能性もあるわけです。全員を納得させるのって、なかなか難しいんですね…。

壁③:後で請求する方が大変?徴収システムの現実

これも意外な盲点かもしれませんが、今のETCシステムって、かなり複雑にできているんです。車に載っている機械(車載器)と、料金所のアンテナが通信して、「どの車が」「いつ」「どこからどこまで走ったか」という情報を記録して、後でまとめてカード会社に請求が行く、という仕組み。

これを、急に「はい、この区間はタダね!」ってシステム上で切り替えるのが、もしかしたら技術的にすごく難しいのかもしれません。「じゃあ、ゲートを開けっ放しにすれば?」と思うかもしれませんが、そうすると、どの車が通ったかの記録すら取れなくなって、後で「あの時通ったのは誰だっけ?」と確認するのも大変になる…という事情もあるようです。

だから、「とりあえず通ってもらって、後でウェブで払ってもらう」という、ちょっと面倒だけど確実な方法を選んでいる、とも考えられますね。

【比較】鉄道や他のインフラ障害ではどうなる?過去の事例から考える

ここで、「でもさ、電車とかだったら、遅れたらお金返ってくるじゃん!」って思いませんか?

確かに、鉄道の場合、たとえばJRだと、

  • 電車が運休になったら、運賃や料金は全額払い戻し。
  • 特急や急行が2時間以上遅れたら、特急・急行料金は全額払い戻し。

といったルールが、ちゃんと「旅客営業規則」という決まりで定められています。これは、利用者が不便を被ったことに対する補償、という意味合いが強いですね。

じゃあ、なんで高速道路は違うの?って話ですが、これはもう、「運営している会社も法律もルールも違うから」としか言いようがない部分もあります。ただ、今回の件をきっかけに、「高速道路でも、こういうトラブル時のルールをちゃんと決めるべきじゃないか?」という議論は、今後もっと出てくるかもしれませんね。

とはいえ納得できない!利用者目線で「せめてもの対応」を考えてみた

ここまで、無料にできない理由を色々と見てきましたが…正直、ドライバーとしては「理屈は分かったけど、やっぱり納得いかないよ!」って気持ち、ありますよね。だって、こっちは何も悪くないのに、迷惑を被っているわけですから。

じゃあ、無料が無理だとしても、何か「せめてもの対応」ってないんでしょうか?

たとえば、

  • 後払い手続きをもっと簡単に、分かりやすくする。(今のウェブ手続き、ちょっと面倒に感じる人もいるかも?)
  • 今回の障害で迷惑をかけたお詫びとして、次回の通行料金を少し割引する。
  • 復旧までの間だけでも、料金所で何か小さなサービス(飲み物を配るとか?)をする。

…なんて、素人考えですけど、何か「気持ち」を見せてくれるだけでも、利用者の不満は少し和らぐんじゃないかなぁ、なんて思ったりします。NEXCOさん、どうでしょうか?

まとめ:ETC障害「無料化」問題から見える私たちのインフラの課題

さて、今回はETCシステム障害で「なぜ無料にならないのか?」という疑問について、その背景にある法律やお金、NEXCOや国の事情などを掘り下げてみました。

簡単にまとめると、

  • 法律上、システム障害での無料化ルールはない。
  • 高速道路の維持にはお金がかかり、無料化は財源に響く。
  • 他の利用者との「公平性」や、システムの都合もある。

ということなんですね。なるほど、一筋縄ではいかない問題だということが分かりました。

ただ、今回の件は、私たちが普段当たり前に使っている社会インフラ(生活に欠かせない基盤)が、いかに複雑なシステムの上に成り立っていて、そしてそれが一度止まるとどれだけ大きな影響が出るのかを、改めて浮き彫りにしたと言えるでしょう。

そして、「いざという時」のルール作りや、利用者への情報提供、そして納得感のある対応のあり方について、事業者も国も、そして私たち利用者自身も、もう一度しっかり考えていく必要がありそうです。

一日も早い復旧と、そして今回の教訓が今後に活かされることを願いたいですね。


📌 近藤 健太郎|元新聞記者 / フリーライター 新聞社で事件・事故、社会問題などを幅広く取材。現在はフリーランスとして、ニュース解説や社会派コラムを中心に執筆。難しいテーマも、読者目線で分かりやすく伝えることをモットーにしています。

タイトルとURLをコピーしました